期に集まったメンバーはまったく違いました。
1期は大人しく、まじめに勉強していくようなタイプが多かったのですが、2期は自由奔放で、まじめな話でも笑いのネタになってしまいます。内容は1期とほとんど同じだったのですが、1期のみんなが感動したワークもなぜか大笑いになりました。
どうもまとまりに欠け、最終回なのに9名中3名が欠席するという事態に。
理由はみんな仕事を優先してということでしたが、あまり重要さを感じてもらえなかったのだろうと思って残念な気分になりました。
ただ楽しかったという思い出が残りました。
3期は経営者が多く集まりました。
(3期生残ったメンバーで)
ここでトレーナーとして大きな壁に当たりました。
6ヶ月の目標を決めて取り組むというコースの柱になっていたものを全然やらない人がいました。
コントロールしてはいけない、相手の自由なペースで学ぶべきだという考えがあったので、あえて気付いたところがあってもアドバイスはしませんでした。
その人は途中で来なくなってしまいました。
自分の未熟さを思い知り、拒絶された感じがして、もうセミナーを開催するのが嫌だと思いました。モヤモヤしたものが胸に残っています。
今でも覚えていますが、最終回が終わって家に帰る車の運転中、辞めてしまった人のことが心にひっかかり、とても悲しくなって涙が出てきました。
ストレスの原因は、言いたいことを言っていないことにありました。
行動のブレーキになっている考え方を見つけて、入れ換えるという作業をすると、
同じ考え方を持っている人が分るようになります。
例えば、みんなが楽しんではいけないというルールを持っている人が分るようになるのです。
その後も夫婦でセッションを続けていましたので、400~500のパターンは分るようになっていました。
それが見えてもあえて指摘しなかったのです。その裏には経営者に対する遠慮がありました。
経営者だから、人に言われるのは嫌だろうという勝手な決めつけをしていました。
「よし、次は最初に指摘してもいいかをみんなに確認しよう!」
第三京浜を走りながら、その発想にとても元気が出たのを覚えています。
(4期)
4期のときに、大きな変化が訪れます。
初日、受講者に指摘してもいいかを聞くことにしました。
「問題が見えたとき、どれくらい教えて欲しいかを選んでください。初級、中級、上級で。」
初級は指摘しない。自分のペースで気付いていく。
中級は1回だけ指摘する。
上級は徹底的に指摘する。
私はきっとみんな初級を選ぶのだろうと思っていました。
ところが、上級を選びます。
中には特上で!という人もいました。すると他の人も特上がいいと言いだしました。
とても嬉しくなり、やる気が高くなりました。
この1ヶ月間の出来事を話してもらうのですが、気付いた心のブレーキをどんどん指摘しました。
例えばこんなふうに。
「その行動の裏には、『批判することはよくないことだ』という考え方がありますね。『批判するのは問題点が見えるという強みだ』と考えるようにしたほうがいいですよ」
「自由な人を見てイライラするのは、自分が自由に振る舞ってはダメだと思っているからではありませんか?」
当たり前ですが、上級を選んだ人は指摘すればするほど喜んでくれました。時にはへこんでしまうこともありましたが、それでもたくさん教えてもらえているという喜びを感じてくれました。
私は私でとても楽しく、指摘して教えてあげていると、自分にしかできないことで人の役に立っているという喜びと、今までのセッションが全部生きているという喜びでいっぱいになりました。
もうひとつ4期での大きな変化は、つながり・絆というテーマが見つかったことでした。
自分がどんどん指摘するようになり、受講者に変な遠慮がなくなって関係が近くなりました。
4期のメンバーはとても仲が良く、その数人は、セミナーが終わった後に遅くまで飲みに出かけていました。
土曜日の夜。みんなの食事会を終えてから、私は明日に備えて、先にホテルに戻りました。
1人でくつろいでいると、みんなは今頃楽しくやっているのだろうなと思いました。
みんなに合流しようかと思いましたが、一度先に帰ると言ったのに、合流したいというのはかっこう悪いという変な考えがブレーキをかけました。
悶々として、ついに私は連絡してみることにしました。
ところが!その日に限って連絡先を家においてきてしまったのでした。
誰の携帯番号も分りません。みんながどこにいるのか分りません。
「さみしい、さみしい・・・」
味わったことのない強烈な孤独感が襲ってきました。
仕方がないので、私は1人でさみしさを深く探ってみました。
すると、小学生のときに仲間はずれにされた経験があったので、そんな辛い思いをするくらいなら、仲良くならないほうがましだというルールを作っていたことに気付きました。
その裏には、自分の中の人ともっと仲良くしたい、つながりたいという意欲があったのです。
今まで、このさみしさを感じたくないために、つながりたい意欲までスイッチを切ってしまっていたのでした。
翌日、みんなに正直に言ってみました。
「昨日はみんなと合流したくなったのに、連絡先が分らなくてさみしかったんですよ」と。
すると、「来て欲しかった」「次は是非!」と言ってくれて、涙が出ました。
確認ワークというものがあります。
これは自分が聞いてみたいけど不安なことをみんなに質問してみるというもの。
私は「仲間だと思ってくれている?」と質問をしました。
質問するときに怖くてなかなか言葉が出ませんでした。
やっと口に出せたとき、みんなが「当たり前じゃん!」「もちろん仲間だよ」と言ってくれて、孤独が癒され涙が止まりませんでした。
人とつながる喜びが分かり、この喜びをもっと多くの人と分かち合いたいと思いました。
そこからセンターピースは、つながりが大きなテーマとして加わりました。
回を重ねる事に、どうしたらもっとつながりが生まれるのか?つながりを生むノウハウが分ってきました。
センターピースでのたった半年で生まれるつながりと絆は説明できないほどの深さです。
あなたはつながりを求めていますか?
以前の私ならNOと答えていたでしょう。
さみしさを感じたくないために、つながりたい意欲まで感じないようにしていたからです。
実はこうした私と同じような“つながりあきらめ組”は大勢います。
最初は戸惑っていても、6ヶ月が終わるころにはつながる喜びが分ります。
その後のセンターピースを受講した人たちは口をそろえてこんなことを言うようになりました。
「人生でこんなに人と絆を感じたことがない」
「生涯の仲間ができたことがギフトです」
(続く)
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