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第7回 お金の向こうを目指そう
執筆年
2001年
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お金が手に入っても人生が幸せになるわけではありません。 前にも書いたように、お金は心のゆとりをもたらしてくれます。 経済的な心配がなくなるというのは、とても開放的な気持ちです。会社からお給料をもらっていないということは、誰の命令を聞かなくてよいのですから、本当に精神的に自由になれます。 CDを好きなだけ買えるとか、レストランで値段を見ないで料理を注文できるとか、親孝行できるとか・・・すごく小さなことですけど、生活の中で無用な我慢をしなくて済みます。 しかし、いくらモノを手に入れても虚しさが残ります。 僕は、3年くらい前から欲しくて欲しくてしょうがなかった、夢にまで見たホンダのNSXという自動車を手に入れました。もちろん最高に嬉しかったですし、自分を誇らしく思いました。その時は達成感はあったのですが、でも同時に何か満たされないものも感じました。 心理学ではマクレガーの欲求段階説などでよく見かけますが、人間の欲求を分類すると、一番レベルの高い欲求は「自己実現」となっています。なりたい自分を達成することです。 何度も書きますが、でも、これだけでは満足できないんです。 実は、「自己実現」の上があって「他人の自己実現に貢献すること」と言うのがあるのです。 僕は幸運にも以前に「いくらモノを手に入れても虚しいんだよ」と教えていただいたことがあったので、初めからもっと上の成功=人を成功させること、を目指していました。 「人の成功に力を貸す」ということがどれくらい素晴らしいか想像してみてください。もう最高の満足だと思いませんか! でも、僕も初めに人を成功させよう!なんて思ったときは、まだ満足に食費さえも稼げないへなちょこレベルでした。 毎月の生活が苦しかったくせに人を成功させようなんて生意気な奴でしょう。 でも、だからここまで短期間に来れたんだと思います。 もちろん、まだまだ僕も理想からは程遠いレベルです。多くの人を成功させようと目指している途中です。 「今は達成していない将来の高いレベルの自分」を想像することは難しいのですが、イメージしない限りは絶対に実現しません。 結局、成功に一番必要な能力はイメージする力でしょうか。 ■2005年からのツッコミ■ 他の人の成功に貢献することが僕の成功を早めたのは本当のことです。 ただ、この当時はさらにその上の「自己を超越する」ことまでは見えていませんでしたね。 成功と幸せの成功のほうに意識が傾いていました。 ということは、さらにその上の成功もあるということでしょう。うーん、無限に幸せになれそうです。
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