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第43回 人を育てる心構え
執筆年  2001年   

画・ざむ姫

人を成功させるとは大変なことです。
僕も何度か人を育てる立場になりました。これは本当に大変でした。
これは性に合わんと思いましたが、自分が大きな成功を収める為には人を育てなければならない状況だったので、「どうしたら『この全然成功しそうもない人たち』を成功させられるのか』と悩み続けました。

自分が成功するのと、人を育てる(成功させる)のは同じようなところがあります。それは現在を見るのではなく、成長した将来を想像するということです。誰でも現在は大したことが無い人でも、将来は素晴らしい人になる可能性があります。

自分が成功したければ、成功した自分のイメージを見ることです。
同じように、相手を成功させたければ、成功した相手のイメージを見てあげることです。

自分も相手もあなたがイメージした通りの人間になります。

現在だけを捉えて行動している限り、人は現在のままなのです。
僕は以前「この絶対に成功しない人たちを成功させるには・・」と考えていたのですから、人が育てられないのは当たり前でした。この人たちは絶対に成功すると信じてあげなければ相手の力は引き出せません。

もちろん、成功させるのは他人よりも自分の方が簡単です。
自分の場合はいつもいつもイメージしていれば、24時間その成功イメージに浸っていられますので、イメージが現実になりやすいのです。

一方他人の場合は忍耐が必要です。ものすごく!
なぜならこちらが相手の成功した状態をイメージして扱ってあげても、24時間一緒にいるわけではないのでそれが相手に伝わるには時間が掛かるのです。でも、ずっと成功のイメージで接してあげていると、いつのまにか相手もそのイメージに感染してそのように行動するようになります。
この意味からもいつもコミュニケーションを取ることは大切です。

これはどんな関係でも同じです。
恋人に対しても、子供に対しても、夫や奥さんに対しても同じです。相手はあなたが扱うのと同じような人物になります。
あなたの影響力は、あなたが考えているよりもずっと広く、強いものです。

などと偉そうにいう僕ですが全然大したことないんです。
先日ある会社で入ってきた新人が僕から見たら全然ダメダメな人材だったので彼の上司達に辞めさせるように提案しました。
でもそのマネージャーはその人物を買っていてずっと働かせていました。最近ではなんとその人はその会社でも目立つくらい頑張っていて、数字でもよい結果を出しているそうです。マネージャーがなかなか頑張る見所のある人物だとして扱っていたからでしょう。
きっと僕がその人の上司だったらこういう結果にはなっていなかったでしょうね。これは反省しました。

■2005年からのツッコミ■
いいこと書いています。ツッコむ余地なし。



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