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第44回 自己満足に陥るとき
執筆年  2001年   

画・ざむ姫

今回は、自戒の意味を込めて。

ある程度上手く行ったところで自己満足に陥ってしまう人は多いようです。自己満足に陥ると今の状態から成長・向上をやめてしまいます。
もうこれで十分だと、努力をしなくなってしまいます。


自己満足した人はどうなるでしょう?
どんどん腐っていきます。知らず知らずにダメな人間になって行きます。

自己満足は他人と自分を比べた場合に起こります。
誰でも自分を高める努力をすると、遅かれ早かれ結果がついて来るものです。その時についつい自分よりも低いレベルの人を見て安心してしまうのです。たとえば自分の収入を同年代の人のそれと比べて、高収入なら優越感を感じ安心します。所有物を比べる場合もあるでしょう。自分の車が人のよりも高価であることに優越感を感じるかもしれません。

比較しなければならないのは、自分の目標です。
今の自分と、思い描いた将来の自分を比較することで、向上心が湧き起こります。
上れば上るほど、さらにレベルの高い自分自身の姿が見えてくるものです。常に今よりもレベルの高い自分を目指して向上し続けることになります。
そうです。この道の先にずっとゴールはありません。
じゃあ、ゴールがないなら上を目指しても仕方ないじゃないかと思う方もいるでしょう。それは大きな思い違いです。向上する過程こそが喜びなのです。目標を達成すること自体に大きな達成感と充実感があります。

ただし、目標を達成したも喜んではいけないというのではありません。ここは間違えないでください。目標を達成したら大いに喜ぶ必要があります。自分も褒めてあげましょう。そして次の自分自身(目標)を見据えるのです。

■2005年からのツッコミ■
目標を達成したら喜んで褒めてあげることはぼくも大賛成です。
しかしね、自己満足したらいけないってことはないよね。
こういうのを「目標達成中毒」と言うのさ。
もし、今の状態で満足なら、それは素晴らしいことだと思うよ。ターボくん。

自分の影に脅えて逃げ続ける男の話を知っているかい?
すごい形相で走ってくる男がやってきた。
それを見た人が「君はなんで走っているんだい?」と尋ねたら、
「ヘンな黒いやつがオレを追っかけてくるんだ」と言って走り去った。

自分はダメな人間なのだ思っていると、自分はありのままだと腐るのではないかと恐れて、
前に進み続けるしかなくなる。
これは永久に続くのだよ。

ヘンな黒いやつは一体何なのだろう?
なんで「自分はダメになる」と思っているのかを考えてみるといいね。



第43回 人を育てる心構え

第45回 成功者の核心


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