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第77回 コンビニは偉い
執筆年  2002年   

画・ざむ姫

コンビニは偉いと思います。
それまでの価格競争の傾向にあった販売業の中で、定価販売でありながら成功を収めました。他の店舗が大型化し品揃えの多さで競い合っているのを尻目に、小型店舗でしかも品揃えは極わずかです。
今までの「ショッピングは娯楽だ」という方向の全く逆を突き、徹底した売上管理で売れている商品だけを残し、お客さんに選ぶ手間を省かせるという発想が勝利しました。
これは偉いとしか言いようがありませんね。

しかしここまでは語り尽くされたお話です。
起業家としてはもっとコンビニさんから学ばなければいけません。

コンビニの配置ってなんでどこも同じなんでしょう?セブンイレブンでもローソンでも大抵棚が同じ配置なので欲しいものはすぐに見つけられます。
僕もよく立ち読みしますが、雑誌コーナーは必ず通りに面した窓側にあります。なんででしょう?
一番の理由は集客のためじゃないかと思います。

コンビニはコンセプトが「買い物に時間を掛けない」というものですから、本来目的のものを買ったらすぐに出て行くはずです。
しかし、集客と言う点では困ることがあります。人は人が居る所に集まりやすいと言うこと。誰でも誰もお客が一人も居ない店に入るのはちょっと気が引けるものです。賑わっている店はさらに賑わい、人気の無い店は全く客が来ません。客は客を呼ぶのです。
コンビニではにとが立ち止まる時間が短く、そのため、お客がお客を呼ぶ事が難しくなります。そこで、雑誌コーナーが生きてきます。
コンビニで一番長く時間を使うのは雑誌の立ち読みです。雑誌コーナーで立ち読みしているお客を外のお客に見せることによって、新しいお客を呼び込もうとしているのです。

さて、起業家はここで終わってはいけませんね。
これをどう自分のビジネスに応用できるかを考えましょう。
集客の為にお客さんをお客さんに見せるのです。「みんなもか、じゃあ自分も」と思わせるのです。
具体例は・・・何でも教えちゃうの良くありませんね。
自分で考えて下さい。

■2005年からのツッコミ■



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