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第84回 不死身
執筆年  2002年   

画・ざむ姫

怒涛のようなセールスマスターが終わりました。セールスマスターとは、4日間に渡って行われたセミナーで、セールスで抜群の結果を残す為の特別トレーニングです。心底疲れましたが、予想以上の成果が出て、僕達トレーナーも、参加者も感動、感動また感動でした。

その日の帰り道に何となく映画「マトリックス」を思い出しました。僕の一番好きな映画です。あの映画では、人類はマトリックスという仮想空間に生きています。その中で怪我をすれば本当の体も傷つき、もし死ぬ体験をすれば本当の肉体も死にます。現実と頭の中の世界が区別でいないため、肉体が影響を受けるのです。キアヌ・リーブス演じる主人公は自分が救世主であることを自覚します。そしてマトリックスで不死身になり、本当に救世主なるのです。

僕が今までに出会った成功者に共通する点は、セールスをしていたと言うこと。トレーナーをやったゴクウさんも天野さんも僕も、更に石野さんもセールスを経験しています。
なぜセールスをした人間が強くなるのかと言うと、人から断られたり、時には人格までも否定される言葉を浴びせられているうちに、心が鍛えられるのです。よく使われる表現ですが、心は筋肉と同じです。まるで筋肉が鍛えられて強くなるように、心も鍛えられるのです。 実際、セールスを1年も続ければ断られることがなんでもなくなります。結局、外部に否定されることは自分とは関係の無いことだと気づくからです。そうなったら相手の拒絶を笑って聞くことが出来ます。
しかし、それには当然膨大な”悪夢のような体験”が必要となります。セールスマスターでは、全てではないけれど、セールスで磨かれる過程を4日間で再現しました。

自分の存在の意味が無くなるのは、自分で自分を否定した時だけです。自分が生きている意味の無い人間だと思った時が、魂が死ぬ時です。逆にいくら相手に存在を否定されようとも、自分の魂が本当に傷つくことはありません。このように相手のどんな否定的な言葉や態度も、自分を傷つけることはできないと言うことが分かると、相手の拒絶や罵倒は意味が無くなり、全くそれらに影響を受けなくなります。
これが体験を通して理解できれば、不死身ですよ。
つまり、「マトリックス」の中のように、他人からの言葉や態度に対しては自分は不死身だということが分かれば不死身になってしまうのです。



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