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第111回 無理して起業しなくもいいんじゃないですか
執筆年  2003年   

画・ざむ姫

最近、起業したいという人にその目的を尋ねると、「不労所得を手にいれたいから」というケースが多いように感じます。
僕は「それって方法を間違えているんじゃないかな」と思うことがあります。

不労所得を手に入れる場合、それは二つのパターンしかありません。
「人に任せる」か「資産を手に入れる」のどちらかです。


人に任せるというのは簡単に言ってしまえば会社を作って人を雇うということです。
大きな収入になりますが、これは誰にでもできるというものではありません。
自分でビジネスを立ち上げて成功させられる人はごく限られた人だからです。

ほとんどの起業に関する本は起業に成功した人が書いたものです。
絵が得意な人にとっては、絵を描くことは簡単であるのと同じように、ビジネスセンスがある人にとっては起業は難しいものではありません。
でもそれは特別な人なのです。
自分でビジネスを起こすというのはリスクも高く、万人にお勧めできるものではありません。

それに対して、「資産を手に入れる」ことは万人ができます。
「人に任せる」という方法は、万人にできるものではありませんが、「資産を手に入れる」ことはお金さえあれば誰でもできます。

不動産、特許、著作権などはお金を生み出す物です。
不動産は賃貸料、特許は特許使用料、著作権は著作権料をもたらします。

特許や著作権はクリエイティブな才能のある人にしか可能性はありませんが、不動産は誰にでもチャンスがあります。
お金さえあれば誰でも手に入れることができます。

僕もひとつ投資不動産を所有しています。
お蔭様で僕の買ったアパートはとても順調に不労所得をもたらしてくれています。
年間500万円以上の売り上げを上げています。
経営者的に考えると、一人の優秀な社員を雇ったという感じですね。

僕の周りに不動産を買った人は何人かいますが、自分でいろいろと探し回って慎重に選んだのに、買ってみると借り手がつかず、空室ができてしまい、
予想収益を下回っているというケースが多いようです。
こういうことが無いように信頼できる優秀なアドバイザーを見つけて、それに従ってしまうのが一番だと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、僕は、さくら事務所の長嶋修さんに全部お任せです。
自分一人では、この優良な物件を見つけることなど絶対にできなかったでしょう。

不労所得を手に入れたい方。
サラリーマンでも不動産を手に入れることはできます。
もし、自分が「会社を作るようなことは向いていない」と感じているのなら、無理してリスクの高い道を通らずに、不動産を手に入れて不労所得を得るのもひとつの選択だと思いますよ。

その長嶋さんがちょうどいい本を書かれています。
サラリーマンが投資を行う方法について書かれたものです。
自分に当てはまるかもと思った方は読んでみてください。

はじめての不動産投資
「サラリーマンでも出来るアパート・マンション投資」
暮らしが豊かになるお金と投資の基礎講座

長嶋 修 著 明日香出版社


次は、「人に任せる」方向で不労所得を手に入れる方法を考えてみましょう。

人に任せるというのは、簡単に言ってしまえば、会社を作って人を雇うということです。
大きな収入になりますが、それなりに難しさとリスクが伴います。

起業して誰でも最初にぶち当たるのが自分で交渉する壁です。
交渉を人に任せるといってもそれはしばらく先の話。
まずは、自分ですべてをこなさなければなりません。

サラリーマンだった人は、今までは組織の力という応援がありました。
大手ならそれだけで「売ってあげる」とか「パートナーになってあげる」という”殿様セールス”ができたことでしょう。
しかし、独立すると、権威も何もない自分で立ち向かわなければなりません。
これはかなり大変です。

女性に多いのが「買ってください」と言えないケース。
会社員と違って、商談が自分の儲けに直結するため、引け目を感じてしまう。
そして、拒否されるのを恐れる。
だから「買ってください」「助けてください」といえなくなる。

女性は仲良しが好きだから「一緒にやりましょう」とは簡単に言えます。
同じ未熟なレベルの人同士でくっついてもあまり成功しませんね。

男性は、必死になるとお願いしてしまう傾向があるみたいです。
先日もある起業2年目に入った経営者の方から
「この条件でなんとかお願いします」
と頼み込まれました。お願いセールスですね。
僕のメリットについてのアピールは一切無し。
自分の都合ばかり。
もっと上手に自分の希望する状態を売り込むことが可能なはずです。

営業力は絶対に必要です。
営業ができる人間と組めばいいと思っている方、甘いです。
営業の本質とは自分を売り込むことです。
社員を雇う時、優秀な人材はあなたをみて入社を判断します。
企業と契約する時、相手の会社はあなたを値踏します。

営業に関しての本はたくさん出ていますが、入門用としておすすめできるのが、石原明さんの本です。
先日、ある席でご一緒させていただきましたが、石原さんはとても静かな方です。
とても謙虚で、本のイメージとのギャップが楽しかったです。

「営業マンは断ることを覚えなさい 戦術・戦闘編 」

前書では、お客がくる仕組みづくりを解説していましたが、こちらは、営業のその場面で営業マン向けに書かれた本です。
より具体的にお客さんを選別するノウハウなどが提供されています。


お勧めの本をもう一冊
なんと僕の人生の目的がレベルアップしました。
そのきっかけとなった本を紹介します。

「ブレイクスルー思考」著:飯田史彦

「愛の論理」著:飯田史彦

飯田史彦さんの本はすべて激しくお勧めです。
人生の深いところに気づかせてくれる本は滅多に無いので感動しました。



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