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第180回 投影のワーク
執筆年
2008年
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昨日、一昨日はマスターコース四期生の二回目でした。 何人かが僕に対してかなり「投影」をしているなと感じたので、 これは取っておこうと思い急遽「投影のワーク」をすることにしました。
「投影」というのは、目の前の人や状況に、過去の人や状況を重ねて 見てしまう人間の心理現象です。 例えば、犬飼ターボが怖く見えるとき、それは犬飼ターボをありのまま にみているのではなく、お父さんとか昔の上司とかを重ねて見て、 お父さんや上司に対して感じていた感情とか振る舞いを無意識の うちにとっていることがあります。
重要な点は「投影」しているとき、ありのままの相手を見ていない ということです。
ワークは、僕に対する「印象」、「感情」、「自分の振舞い」を 書き出してもらいます。 そして、その書き出した印象や感情などは、昔同じような 印象や感情や振る舞いをしていた人はいるかを思い浮かべて 書き出してもらいます。 このへんで、「うわー」と声をあげたり、笑い出す人が出てきます。 過去に出会ったある人を投影していたことに気付いた瞬間ですね。
投影しているものは3種類あります。 1、否定している自分 2、過去の誰か 3、状況 たとえば、自分に怒りを感じてはいけないと否定していると、 他の人が怒っているように見えたり、怒っている人に 対処できなくなることがあります。
現在の状況に過去の状況を投影していることもあります。 大勢がいると上手に話せなくなる、というのはまさに典型です。
人は投影によって安全に生きていると言えるので、 全部の投影を取ることは無理だし、そうする必要もありません。
ただ投影が外れるとありのままの相手が見えて、好きになります。 僕の場合は、ちょっと離れていたかった人が可愛く見えました。
これは素晴らしいワークだと言うことが判明したので、 独立したセミナーにして世に広めたいなと思っています。
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