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第16回 会社の選び方
執筆年
2001年
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今回はちょっと違った話を。 会社の選び方はその人の将来の裕福さを象徴しています。 以前にも書きましたが、僕は新入社員の面接などもします。そこでは、「保険はどうなっていますか」とか「福利厚生はどうなっていますか」などと聞いてくる人に出会います。 こういう人は安定を求める人です。 人生に安定を求めてはいけません。 まして会社に安定を求めたら大変なことになります。 本当に不思議なんですが、そんなものを求めてどうなると思っているんでしょうね。 常に経済環境は変化しています。もしその中で安定を求めたら結果は悲惨なことになりますね。 いずれ変化についていけず、道がどんどん狭まってしまいます。 窮屈な細い路地で苦しい思いをしながら進んでいくしかなくなります。 会社がつぶれれば職を失い、年齢が40を超えていればもう希望する収入条件の仕事には就けないでしょう。そういう人が沢山います。みなさん安定を求めてきた人達です。 経済だけなくて人間の価値観も変化します。 だから人間関係も同じです。自分が成長し変化していかなければ長期間の良い人間関係は築けません。 もし、あなたが将来裕福になりたいのなら、会社を選ぶ時はその会社で何が身に付くのかで判断することをお勧めします。 僕が会社を選ぶ基準は自分に足りない能力を考えて、それが身につく会社かどうかということでした。一時はあまりの生活の苦しさに時給制の仕事もやりましたが、やっぱりお金しか手に入れることができませんでした。 お金は使えば無くなっちゃいますから意味なかったですね。 固定給がない仕事はいいですよ~。 フルコミッションの業界には素晴らしいノウハウが沢山ありますから、いやでも成功につながる考え方や能力が身に付ます。 ■2005年からのツッコミ■ ずいぶん、安定に対して批判的ですねえ(笑) 今だと分かりますが、これはけっこう深い理由があります。 「会社がつぶれれば職を失い、年齢が40を超えていればもう希望する収入条件の仕事には就けないでしょう」という部分にはっきり出ていますが、自分の父親に対する復讐なんです。 幼いときに自分に「男らしく生きる」「男は家族を養わなければいけない」という性的役割を押し付けた父親を心の深いレベルで恨んでいました。もちろん、書いた当時はそんなこと気づいていません。 僕の父はまさに「安定を求めていた人」で、これを書いた5年ほど前にリストラに遭ったんです。 僕は父に対して心の中で怒りながらこう思ったのでしょう。 「なんだよ、オレに男らしさを押し付けておきながら自分はその役割を果たしていないじゃん!」 だから、世の中の安定を求める男性を見るとむかつく。自分のお父さんを投影したいたんですね。 同時に安定を求めたい自分も罰しています。フルコミッション万歳!という極端な姿勢も面白いです。 安定を求めてもいいんですよ。 ただ、安定のためには変化を選ぶことを知っていればいいんです。 あ、今はもうこれほど父を恨んでいませんから大丈夫です。 両親との問題は根深い問題なので、多少は残っていますが、これほど大きくはないですね。
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