![]() |
|
![]() |
![]() |
|
|
||||
|
第20回 ビジネスパートナー
執筆年
2001年
|
ビジネスで大きな成功をしたいのならビジネスパートナーが必要です。 親友や恋人を作るよりも最高のビジネスパートナーに出会うことは難しいと思います。 なぜならば、ビジネスパートナーの条件は以下のようにとても高いからです。みなさんのビジネスパートナーを探す基準にしてみてください。 1. 自分も相手もビジネス能力が高くなければならない。 2. それぞれが違う得意分野を持ち、相互に補う関係である。 3. 長期の安定した人間関係を維持できる人格を備えている。 とある僕の最高のビジネスパートナーの一人の話をします。 1. 彼は実に高いビジネスの能力を持っています。 大変な勉強家で、経営に関して深い知識を持っています。現在も新しい知識の習得のために時間とお金の投資を惜しみません。 利益と貢献(サービス)のバランス感覚が優れていて、利益ばかりを追い求めたり、逆にサービスの質ばかりにとらわれることがありません。 成長が停滞しないように斬新な管理システムを次々に考案できます。 2. そして驚くほど僕とは違うタイプの性格を持った経営者です。 僕は直感で動きます。彼は理論の裏付けを取ります。 僕は、考える時間があったら行動して結果を求めます。彼は行動の前に失敗を最小限に抑える方法を調べます。 僕はアイディアや人の意見の良い部分を見て、すぐに判断を下します。彼は、危険性を検討し、時間をかけて最良の選択をします。 僕は、自分の理念に人が賛同してもらうことにモチベーションを感じます。彼は、正しいことを追求することにモチベーションを感じています。(多分) 僕は大きなシステムを創造するのが得意です。彼はシステムの欠陥を見つけ改善策を施すのが得意です。 3. 彼は人格的にとても規律のとれた人です。 一貫性を持っていて、驚くほど矛盾の少ない人なのでとても信頼をおくことができます。 何よりも、言い難いことでも相手に言うべきことであればしっかりと伝えられる点には僕は心から尊敬し、また深く感謝しています。 常に敬意を持って接してくれるので、彼と話すと僕は自分の価値を感じることができます。 こうして書いてみると本当に見習うべき点が多いですね。 起業するというのは大変心細いのでつい友達と一緒にやりたくなります。 みなさんに覚えておいてほしいのは、友達をビジネスパートナーにしても上手くはいかないと言うことです。 ビジネスの能力が低ければ、いずれ足手まといになります。 自分と同じ能力を持った人は必要ありません。 似た者同士では、気は合うかも知れませんがビジネス上でパートナーシップを組むメリットはありません。 友達として仲が良いだけでは続きません。お互いが尊敬できる相手でなければ長期の関係を維持できません。 彼と僕は友達関係というよりももっとレベルの高い関係です。 彼と僕は同じ歳で、遊びに行ったりもしますがお互いに敬語で話します。時々他の人からそれがちょっと変に見えるらしく、二人だけで話す時も敬語を使っているのかと聞かれます。そうです。二人の時も敬語です。(笑) 馴れ合いの仲にならないために、ちょうど良い距離の取り方だと思います。 こういう方と出会えたと言うのは素晴らしい幸運です。これからもずっと、いろいろなビジネスを展開していくことになるでしょう。 もちろん、僕はこれから多くのビジネスパートナーの方と出会えることも楽しみにしています。 ■2005年からのツッコミ■ 自分で読んで笑ってしまった。 ずいぶん変てこな思い込みが入っています。 まず、彼はそんな完璧な人ではないし(笑) 成功する人は完璧な人間ではなければならないのだ!という思い込みによって、そういうイメージを相手に被せていたんですね。迷惑な話です。 そして当然、自分も完璧でなければならないと思い込んでいました。成功者は感情に左右されず、常に前向きで、悩まず、一貫性があり、恨んだり不満を感じない。 僕もそんな人間になろうとしていました。で、アファーメーションを繰り返すうちに本当にそういう人間なんだと思い込むようになったんです。(笑)他のコラムで書いているように、「こういうタイプは許せない」がたくさんあったりして。はい、全部否定した自分の投影です(笑) 本当は恨んだり怒ったり恐れたりしているのに、そういう自分のマイナスの感情を見逃すようになります。 そういう感情を表現しないと、エネルギーは体に残ってしまいます。だから、体のあちこちが緊張し痛くなって苦しくなります。やたら首の後ろとか肩が凝ってました。頭痛も多かったですね。 そして、演じているそういう完璧な成功者の自分は、本当の自分ではないことを心の底では知っているので、人と親密な関係が築けなくなりました。 やたらと距離を置いた付き合いなのは、お互いがそうだったからなんですね。 本当の自分を知られないように演技して隠していた・・・。 今でもこの彼とはよいビジネスパートナーです。
|