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第23回 出会いは自分のレベルで決まる。
執筆年
2001年
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「何を知っているかではなく、誰を知っているかが重要だ」とよく言われますが、僕は「何を、または誰を知っているかではなく、自分がどんな人間であるかが重要だ」と思います。 出会いはチャンスをもたらしてくれます。 よく考えれば、僕が新しく会社を作る前には必ず誰かとの出会いがありました。 出会いは必然です。 出会いの質は、自分のレベルによって決まります。 そして、出会いを活かせるかどうかも自分しだいです。 出会いとは不思議なものです。 なんでこの人に出会ったんだろうかと思います。 だからいつもその人に自分ができることを考えます。 出会いは自分のレベルで決まります。 誰に出会うかが重要ではなく、出会う自分がどんな人間であるかがもっとも重要です。 なぜならば、利益や効率を考えた場合、能力の低いレベルの人に時間を割くことは、その人にとってあまり賢い時間の使い方とは言えません。能力が高く重要な地位にある人物は、すぐに相手のレベルが把握できます。この人と対等に付き合って、お互いに利益をもたらす関係が築けるだろうか、ということもいつも自然に判断しています。 逆に「どんな人からも学ぶ点はある」と言って、付き合う相手を慎重に選ばない人はあまり人生が上手くいっていないことが多いようです。 よりレベルの高い人と付き合ったほうが、より学ぶ点が多いのは当然です。 今、起業のお手伝いをしている人から聞いた話ですが、条件のよい結婚相手を探している人は多いけど、そのために自分を磨いている人は少ないと言います。よい相手を見つけたかったら、やっぱりまず自分に目を向けるべきですね。 ■2005年からのツッコミ■ 偉そうに書いていますが、人のレベルを高い低いと判断すること自体、競争の世界の話ですね。 自分の価値にこだわっていて、全体的に人生が上手く行くかどうかで自分の価値を考えていたことを思い出します。 この頃の出会いは、今振り返ると結構災難を呼ぶことにったものがたくさんありました。 どこか、高い次元に登ってやる的な競争心(劣等感)があって、同じ性質の人を引き寄せていたようです。 「成功」を考えるとやっぱり能力の高さにはレベルがあります。それは事実です。 しかし、「成功」ではなく「幸せ」の場合、レベルというよりは、中立でいられる範囲といった感じでしょうか。 傷ついた心をどれだけ癒してきたか。自分の心の痛みをどれだけ感じて認めてきたかが左右します。 この頃、人生を悟った気になっていましたが、今になって思うとまだまだだと思います。だって今でも自分の心の闇の部分がたくさんあり、悩むことが多いですから。
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