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第33回 僕の繰り返し起きた問題
執筆年  2001年   

画・ざむ姫

僕の繰り返し起こる問題。

きっと役に立つ人もいるだろうから、あまり気が進みませんが、あえて「僕の間違った考え方が繰り返し引き起こした問題」を公開します。

ちょっと前、とあるビジネスパートナーに、電話では話せない重要なことがあると言われお会いました。その内容とは、会社の何人かの女性スタッフの間で僕の評判が悪いらしいと言うことでした。
思いもしなかった話に僕は途方に暮れてしまいました。
全く理由が思いつかなかったのです。
詳しく聞くとその評判とは「犬飼さんは対応が悪い」とか、「助けてくれない」と言うものでした。具体的に僕のどんな行動が不満を引き起こしたのかを聞くうちに、彼女らの不満と言うのが僕にとっては結果や本質とはズレたどうでもいい部分に対するものだと感じられたので女性というのはこれだから困るなあ、などとちょっと呆れてしまいました。

しかし、僕の中でハザードランプがカッチンカッチンと点滅しました。
「あれ?これって前にも同じことを経験したぞ」と思い出したのです。

数年前に取り組んだビジネスでもほとんど同じことが起きていたのです。
女性のスタッフ達にものすごく裏で悪く言われて、それを聞いた経営者が僕に教えてくれたことがありました。その会社に対して僕は優秀な成果を出していましたので、その時はそんな「女のたわごと」なんて気にしなければ問題じゃないと思い、放って置きました。

しかし、また明らかに問題の繰り返しが起きていました。
今までのように彼女らに問題があると考えるのは簡単でしたが、解決するには僕に問題があると考えなければいけないと思いました。

今まで、当然自分は正しいと思っていた考え方をその場で変えるというのは正直言うと苦労しました。また、今までの自分の「他人との接し方」に間違いがあったとは認めたくない自分自身と戦わなければなりませんでした。

結局、僕が見落としていたのは、女性は経過や人間関係を大切にする傾向があり、男性は成果や達成を重要視すると言うことでした。
どんなに忙しくても、相手の感じ方の違いを考え対応しなくてはいけないと気をつけるようにしました。
もちろん、今後の人生で同じ問題が発生しなかったら「本当に解決した」と言えるのですが。

みなさんにももし「繰り返し起こる問題」があるのなら、自分に問題があると気づけばその問題は解決できます。

問題を気づかせてもらった彼には本当に感謝しています。


■2005年からのツッコミ■
偉い!これを書くには本当に勇気が必要でした。でも書いたら評判が良かったです。
自分の過ちを素直に認められる人は信頼されるのだなあ、書いてよかったなあと、改めて感じましたね。


■2012年からのツッコミ■
あ、繰り返していますね。あははは。(^-^ა)
異性と仕事をするのは難しいです。

このコラムを書いたときは自分が間違っていたというスタンスです。
自分に厳しかったので「何でも自分に原因がある。自分が変わらなくてはならない」
と思っていました。
でも今は「お互いに理解し合う」になっています。
僕が完全に女性に合わせても、長期的にはその女性の為にはなりません。
他の男性と仕事をしたときに同じ問題を繰り返します。
「男性と仕事をするとはどういうことか」を学んでもらったほうがためになるかと。

仕事は結果を出すことから目が逸れてしまうと道に迷います。
お金を生み出さないと、続けることさえ困難です。
だから、
「人間関係も大切。プロセスも大切。でもその前提に結果を出すことがないと仕事ではなく趣味になる」
ということを教えてあげたほうがいいですね。



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第34回 成功する人は違う人種?


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