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第36回 セールスで断られる必要
執筆年  2001年   

画・ざむ姫

セールスで僕が身に付けたものは数知れませんが、その中でも今の僕の基本になっている「断られる必要」を知ったことは重要でした。

セールスは辛い仕事です。
受け入れられるよりも拒絶される場合の方が何十倍も多いのです。

100人にアプローチし、10人のアポを取って、1つの契約を取るような場合は、99人に断られ続けるわけです。そしてやっと1人の買主にたどり着く。
多くの新人セールスマンは買ってくれる人にたどり着く前に、断られることで落ち込み諦めてしまいます。

もちろん僕もなかなか売れずに落ち込んだものです。
断られることが続いたときにどう考えるかが大切かを学びました。
断られて落ち込むと言うのは結局、外部の出来事をわざわざ悪く解釈しているに過ぎません。断られたからって、何も自分が落ち込む必要は無いのです。僕達には断られて喜ぶ選択肢もあるのです。
「また断られた」と考えるとどんどん気分はブルーになって行きますが、
「また一人契約に近づいた」と考えると嬉しくなります。

そして信じて行動し続けていると、いずれ本当に契約にたどり着くものです。

だから僕は失敗を怖れません。
そう考えた分、無駄に悩むことも少なくなりました。
セールスで契約を取るには断られなくてはいけないのと同じように、何かで成功するには何度も失敗しなければならないのです。失敗するごとに成功が近くなります。
僕だってみなさんと同じように、出来れば失敗したくないと思っていますが、成功のためには数多くの行動を起こさなくてはいけないし、成功には多くの失敗が必要だということが、セールスの経験から身に付いたのです。

セールスに感謝!


■2005年からのツッコミ■
「だから僕は失敗を怖れません」というのは嘘です。(笑)
すみません。強がっていました。
たしかに、セールスのおかげで失敗をあまり恐れなくなったものの、多少は恐れています。
自分は恐れていないと暗示を掛けると、本当に怖いという感情を感じなくなるんです。というか、見逃してしまうようになります。
だから、恐れる人を見るとむかつく。許していない自分を相手に見るわけですから。
恐れていることを認めて、その上で行動を選べばいいんです。
それが一番優しいやりかたです。



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