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第39回 成功のスパイラル
執筆年  2001年   

画・ざむ姫

前回のコラムでポジティブな反応について書いたので、今回はもうちょっと深い部分を書きましょう。

マクドナルドの株を僕も公開時に買いました。
100株で43万円でした。
ところが現在は20万円です。
20万円以上の値下がりです。

僕と同じようにマクドナルドの株を買った人は、それぞれの捉え方をしていることでしょう。
多くの人は「ちくしょう~損した~」と嫌な気持ちになっているでしょう。
また、「株とはこういうものだ」と平然としている人もいるでしょう。
中には値下がりしたことを喜んでいる人もいます。

ここで重要なことは「事実には意味がない」ということですね。
値段が下がって20万円分の資産が減少したに過ぎません。
それだけです。良い事でも悪いことでもありません。

ちなみに僕はどう捉えていると思いますか?
僕にとっては、マクドナルドの株が値上りしても、値下がりしてもどちらも同じだけ嬉しいのです。
ちなみに僕はろくに調べもせずに話題になっているというだけで購入しました。(失敗する典型的なパターンですね)だから上手くいかなかったのは当たり前です。

ではなぜそんなことをしたのか?
僕は近い将来、資産形成の方法を人々に教えたいと思っています。
株取引の”失敗”経験を出来たことは収穫です。
経験の無い人たちに勇気を与えるためには上手くいった事例だけではなく、失敗した事例も必要だと思います。

では、僕がなぜ資産形成の方法を人々に教えたいのか。
起業という方法だけでは無く、投資と言う方法を教えられれば、より多くの人の経済的な成功に貢献できるからです。

なぜそう考えるのか。
それは僕の人生の目的の一つが
「一人でも多くの人の成功に貢献すること」だからです。


僕の頭の中の流れはこんな感じです。
犬飼はかっこうつけて書いているな、と思ったあなたは正常です。普通の人は素直に受け入れがたい考え方です。
しかし世の中で大きく成功している人々は実際にこう考えているのです。
僕が成功しているのは彼らの考え方をマネして自分のものにしたからです。

悩んでいる人、苦しんでいる人は自分の偉大さや安定した状態が目的の中心になっています。「自分のため」だけを目的にして何かをすると、つい予想外の出来事を悪い意味に取りがちです。
しかし、人への貢献を人生の目的にしたとき、すべての出来事がプラスの意味を持った”役立つこと”になります。
そしてすべてが上手く回りだし、成功のスパイラル(螺旋)に乗っていくのです。

最後に僕の理念のひとつを書きます。

<理念>
他の人の成功に貢献した時、
最も大きな成功を手に入れる。


■2005年からのツッコミ■
鳥肌が立ちました。
なぜって、自分ですっかり自分を騙して、本気でそう思っているからです。(笑)
こういうのを「やせ我慢で無理している」というんですね。

このときの本心を書きます。

 あ、株で失敗しちゃったよ。格好悪いなあ。みんなには成功者って思われているしなあ。
 人には言えないなあ。
 あ、そうだ。これはどう解釈したらポジティブになれるだろう?
 失敗を他の人の成功につなげればいいんだ。
 そうだそうだ。
 なんだかそんな気がしてきたぞ。
 そうだ、本当にこれはいいことなんだ。いえーい。コラムにも書いちゃおう!

本当は、株価が下がってすごいがっかりしてるし、
「本当は自分ってたいしたこと無いんだよな」と自分自身にガッカリもしたし、
みんなに格好悪いところ見せたらいろいろなものを失ってしまうのではないかと恐れていたんです。
だから、そういう感情は見ないことにしちゃって、更には「マイナス感情なんて感じてないもんね」
と本気で思い込むようになっていました。
なかなかカワイイやつじゃありませんか。

ところが、こうすると、どんどん自分の中が分離しちゃって、次第に、
失敗してネガティブになっている人が許せなくなるんですね。
この頃から、たくさんの許せない自分を抱えて行くのでした。



第38回 中国のいい加減さ

第40回 加速する成功


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