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第47回 沈没する船の誰を先に助けるか
執筆年  2001年   

画・ざむ姫

「あなたが船に乗って航海しているとSOS信号を受信しました。
 行ってみると1隻の船が沈みそうになっています。
 その船には二人の人が乗っていました。
 一人は何とか助かろうと決意し海に飛び込み、溺れそうになりながらも必死で泳いでいます。
 もう一人は荒波が恐くて船に乗ったまま救助を待っています。
 さて、あなたはどちらの人に浮き輪を投げますか?」

世の中には応援してもらえる人とそうでない人がいます。

実際、多くの人が成功したいと願っているでしょう。できれば力のある人から成功の手助けをして欲しいと思っている人も多いでしょう。
もちろん僕は多くの人が僕の手助けを欲していることに気づいています。実際に助力を求めて来る方もたくさんいらっしゃいます。頼りにされるとはとても嬉しいことです。出来れば全員に力を貸してあげたいのですが、実際そうはいきません。
一時的な相談などには応じますが、長期的なお手伝いや全力を尽くした協力は慎重に相手を選んでいます。
なぜならば僕の1日の時間は24時間しかないからです。1年は365日しかないのです。

では、どんな人が応援してもらえる人でしょう。
誰でもつい応援してあげたくなるのは成功する決意をしている人と、素直な人です。僕も成功を決意していないような人を応援するようなムダはしたくはありません。また素直にアドバイスを受け入れない人に時間をかける暇もありません。

まず大切なのはその人が決意をしているかどうかです。
決意し荒波に飛び込んで行く人には、誰でも手助けしたくなるものです。
もしあなたが安全な船に乗ったまま助けてくれと言っているのなら、先に手を差し伸べられるのはあなたではなく、他の決意した人です。

決意は熱意を生み出します。
その熱意が人を動かすのです。
熱意なしには絶対に大きなことは成し遂げられません。
あなたはもう決断をしましたか?
あなたに人を動かすだけの熱意はあるでしょうか?

さて、あなたは、今の船から脱出しますか。
5年後くらい?
じゃあ、5年後になったらまたお会いしましょう。

■2005年からのツッコミ■
最後は冷たいね。
こういうときは、たいていイライラして書いたもの。
たしか、「まだ準備ができていません」といわれてがっかりしたことがあった気がする。
慎重に決めたいときもあるのに、そんな自分を認めることを忘れていたんですね。
すぐに決断しなければ!と。ゆっくり考えたい自分を罰していた。
だから、ゆっくり決めたいとか、慎重な人を見るとイライラする。
当然こういう態度になっちゃうもの。
今はゆっくりの人を見てもそれほどじゃないから、ゆっくりは進歩しているかな。


第46回 自分とのコミュニケーション

第48回 道が見えないから決断できない人


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