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第59回 失敗から学ぶ
執筆年
2001年
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先日、二条 彪さんという方にお会いしました。 アルファルファ・コンサルティングを経営されています。 お目にかかる前に著書「倒産から学ぶ成功する経営」を拝読しておいたのですが、不覚にも電車の中で2度ほどウルウルと来てしまいました。 二条さんはびっくりするくらいスーパー良い人でした。大変な苦労をされたのだろうなあと感じました。この方はいわゆる2代目です。お父様が創業された会社を継いで16年間経営されていました。そして最終的には会社を整理されたのです。(破産じゃないです) 僕も24歳の時に始めた中古車ビジネスを1年間で辞めた”失敗経験”を持ちますが、銀行には借金も無く、従業員もいない状態でしたので倒産とか清算とかではなく、単に儲からないので辞めたと言う感じです。 それに対して二条さんは銀行から融資も受けながら、20店ものブティックをチェーン展開されていたので、その会社を閉じると言うのはそれは凄い経験だったそうです。 お話して感じたことは、 一つ目は、当たり前ですが、失敗からの方が学ぶことは多いということです。むしろ成功からよりも失敗から学ぶことの方が貴重なのではと思いました。なぜなら、失敗から学ぶと、少なくとも同じ失敗は避けられるからです。成功例の方が聞いていて楽しいし、やる気も起きるでしょう。しかし、成功の確率を高める為に失敗からも積極的に学ばなくてはなりません。 二つ目は、起業するなら最初は無借金が一番だと言うことです。 失敗してもダメージが少なくて済みます。ゼロに戻るだけです。 僕はお金の掛からないビジネスを考えて試すのが大好きです。お金はアイディア次第でいくらでもカバーできます。起業するのに必ずしも銀行に借金するほどのお金は必要ありません。むしろお金ではなく、アイディアを出して解決するクセを付けると、後々経営の中で役立ちます。 二条さんの著書「倒産から学ぶ成功する経営」は是非一読をお勧めします。思わず「これよく覚えておこう」と付箋を貼っておきたくなるような話が盛りだくさんです。 ■2005年からのツッコミ■ 二条さんにはお世話になりましたね。 その節はありがとうございました。 現在、二条さんはジャングルという起業家を応援するNPOを運営されています。
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