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第64回 いかに簡単に伝えられるか
執筆年  2001年   

画・ざむ姫

昔、営業の仕事を転々としていたときに僕の書く文章や話す言葉が難しいと注意されたことがあります。

その当時は意識して難しく話したりしているつもりは無かったので驚きました。僕は普通に月に3冊くらい本を読みます。(ちなみに友人の経営者の中には月に20冊くらい読む人もいます)
ところが世の中の人は意外と本を読まないようです。特に普段からビジネス書のような本を読んでいる人はわずかです。普段、漢字の多い文章やちょっと込み入った理論的な話に触れている人は、そういう話を普通に理解できるのですが、普通の人が僕の書く文章や話す言葉を見ると難しく見えたり聞こえたりするようです。

同時に教わったのが、「もし多くの人に影響を与えて動かしたいのなら、能力の無い奴でも分かるように書いて、話せ」ということでした。

それ以来、意識して、明快に分かりやすく、簡単な言葉を選んで話したり、書くようにしてきました。
難しいことを難しく伝えるのは簡単です。
簡単に伝えるのはとっても難しいことです。

きっとこのコラムを読むような人たちは、日ごろから読書の習慣があるでしょう。だから注意して欲しいのです。
もしあなたが専門用語やカタカナやまるで文章のような言い回しで説明する人に出会ったらどうでしょう?、
眉間に皺を寄せて一生懸命に聞かないと理解できないような話し方をされたらきっと疲れてしまうでしょう。相手の言っていることがすっと入ってこないと一体感を感じないはずです。
リーダーになろうとする人間にとっては気をつけないといけない点です。

難しい表現で許されるのは、あなたが難しい言葉でも理解できるリーダーに付く参謀の時です。しかし、あなたがリーダーになろうと思うのなら、一人でも多くの人を理解させられるような簡単な言葉・文章で説明する能力をつけましょう。

目指すは「バカにもわかる話し方」です。

■2005年からのツッコミ■



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