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第66回 セミナーで話す側
執筆年
2002年
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今日は気分転換にセミナーの話です。 セミナーという言葉の響きに宗教的な怪しさを感じる人は多いみたいです。 僕の初めてのセミナーはネットワークビジネスの説明会でした。(笑) 印象的なのは、成功した人たちの経験談で、前フリといういわゆるこれから話す人の紹介で、とにかく褒めて持ち上げまくるんです。話す内容もさすが成功者だという凄い内容で、前フリの効果も相まって感動しました。 いつか自分もあんなふうに多くの人から尊敬の眼差しを集めながら成功談をスピーチしたいなあと憧れました。 さて、自分がやる側になって思ったこと。 月並みな言い方ですが、大変だということです。 まず準備に相当時間が掛かります。 内容を考えてレジュメを作ったり、参加者の募集を掛けたり・・・。 次に話す内容を頭の中でシミュレーションします。 元々想像するのが好きなんで、自分が話す場面が鮮明に浮かんで来ます。 そうすると恍惚の世界に入っちゃいます。自然と気持ちも乗って来て感動的な話が思い浮かぶんです。その話に自分で感動してさらに深く白昼夢の世界に浸ってしまう。一人でニヤニヤですよ。 あまりに自分で自分の考えた話に感動してしまうので、「こんないい話を聞ける参加者は幸せだよな」、と思っています。 ところが実際のセミナーでは頭の中でシミュレーションした時の感動的な話は一部しか出来ません。これがもどかしいんですね。 セミナーで人前に立つと実は緊張しちゃいます。でも10分も話し始めると緊張は解けます。特に新しい場所でやると緊張しますね。 人に聞くとあまり緊張しているようには見えないようです。バレなくてよかったです。ちなみに緊張した時は、「どうせみんなは緊張しているのには気づいていないよ」と自分に言い聞かせます。しかし、一度友人に「今日は緊張していましたね」とするどい指摘をされてビビリました。 実際にセミナーで人前に立って話すと、皆さんの反応がよく見えます。 人にはそれぞれの感動のツボがあります。 自分の話がツボに入ったときは快感です。 聞いている人はツボにはいると、「あー」って顔するんです。そして自分の思考の世界に入っていくのが分かります。 話しているとそういう反応がよく掴めます。 あれは話す人間にとっては快感ですね。 きっとセミナーでそういう体験をすると、来てよかったと思っていただけるのでしょう。 僕は以前は人前であまり話したくない人間だったのですが、仕方なくイメージトレーニングをしながら回数をこなしている内に段々と好きになってしまいました。 組織のリーダーならば、一度に多くの人に影響を与える方法を身に付けることは大変に役立ちます。 普通の生活の中では人前で話すチャンスはあまりありません。 もし、スピーチのチャンスが回ってきたら、喜んでチャレンジして自分の能力を磨くと良いと思います。 ■2005年からのツッコミ■
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