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第89回 キャッシュフローゲームを売る
執筆年
2002年
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うちの父も「金持ち父さん」を読み始めました。 30年もサラリーマンだった父にとっては、全く正反対の思考です。 それでもリストラ後、親子でネットワークビジネスをやったりしたので、正しいサラリーマンだった父も、普通の同年代のお父さん達の頭よりは少しは柔らかくなっています。 感想を聞いてみると、「面白い」と言っていました。 成功する考え方がだんだんと馴染んで来たようです。 さて、今日は金持ち父さんシリーズを違った方向から見てみましょう。 あの本は本当に良いですね。 あの本を読んで、不動産投資や資産運用、起業に対して興味を持った人は大勢居るでしょう。それと同じくらいキャッシュフローゲームをやりたくなった人も多いはずです。そうです。気づいた人も多いでしょうが、あれはキャッシュフローゲームの宣伝という意味が大きいのです。 特に、「上級編」では「キャッシュフローゲームがいかに優れたゲームであるか」がたくさんちりばめられていて、読んでいるとだんだんと洗脳されていきますね。僕もすっかり洗脳されました。 人は、大きな良いを一回言われるよりも、小さな良いを何回も言われた方が良いを受け入れるものです。 サブリミナル効果って言うのでしょうか。 「金持ち父さんシリーズ」を「庶民が金持ちになる為のノウハウを教える教科書」という位置付けだけではなく、「キャッシュフローゲームの有料パンフレット」と考えたらどうでしょう? 普通なら、パンフレットは会社案内のような上等のものなら一冊100くらいします。それを多くの人に見てもらうために広告宣伝して、資料請求してもらって発送する為には、どれくらいのコストがかかるでしょう?もう、一冊当たり1000円とかを超えてしまうのです。痛いですね。 ところが、本の形式を取ると一般人がお金を出して買ってくれるんですよ。しかも売れたら印税まで入ってくるわけです。これだけでウハウハです。 さらに、ここが大事なのですが、本を読むときには、「変な商品を買わされない様に」、とあまり慎重になる人はいません。当然、理解しようという姿勢になっていて受け入れ態勢はバッチリです。そこまで行かなくても、良い事しか書いていないパンフレットを読む時ほどは警戒しないでしょう。誰だってパンフレットは、その会社が作ったのだからそこの商品や会社を売り込むために作ったと言うのを分かっていますから。 さらに、本にすればさっき書いたように、文章の中に”小さな良い”をちりばめることで、読者は抵抗無く受け入れてくれます。 見事ですね。ロバート氏。 だから金持ち父さんなんですよ。 さて、そういう視点でもう一度「金持ち父さんシリーズ」を読み返してみてください。他の本もそうです。何の意図があってこの本は書かれたのかをいつも考えるくせを付けると、面白いですよ。 成功のヒントは世の中にたくさん散らばっていますね。 うちの父にも是非、金持ち父さんになって欲しいと思います。
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