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第94回 教えてもらい上手
執筆年  2002年   

画・ざむ姫

さて、以前、Tさんというアシスタントの方がいました。
前に秘書募集の告知で応募してきた人です。

6人くらい応募があって、その中の厳選された一人なので凄い優秀な人でした。勝手にどんどん僕の身の回りを改善指定くれて、僕はめちゃくちゃ助かって楽させてもらっていました。

一番感心したのが、Tさんは教えてもらい上手なんです。
ちょっと教えてあげた事に対しても、感動の仕方が素晴らしい!!
「犬飼さん凄いですよ」とか「これは勉強になる」と言って気持ちよくさせてくれます。


色々な方が僕のオフィスに来ます。
結構、何人かには教えてあげたりするんですが、Tさんがダントツの教えてもらい上手でした。教えてもらい女王です。

僕が教えてあげる場面では、一生懸命役立つことを話しているつもりですが、時々あまり相手のリアクションがなくて「あれ、あんまり役立ってないのかな」と不安に感じる時があります。
後で聞くと、緊張している上に、話を聞くのに真剣でしたということですが、やっぱりもっとリアクションを取って欲しいと思います。

要するにもっと聞き上手になったらいいのにって言うことです。
僕もなかなかの教えてもらい上手だと思います。
これは昔からじゃなくて、努力の結果です。
感情を表に出さず、無反応だったのですが、セールスをやってから変わりました。
僕の場合、感情を倍くらいにして表現すると相手と上手くコミュニケーションが取れるという事を学びました。
意識してオーバーに「凄いですね!」とか「面白そう!」とか表現していましたが、今ではすっかり板につきました。人間はいくらでも自分を変えられますね。

教えてもらい上手のTさんと接していて、あることに気が付きました。
彼女は感動を上手に表現するんです。
褒め方も二通りあって、一つはIでもう一つはYOUです。
Iとは、私はどう感じたかを相手に伝えること。
「私はあなたの話を聞いてやる気が出ました」という言い方です。
YOUとは、あなたはどういう人かを言うこと。
「あなたはやる気を出させるのが上手いですね」という言い方です。

YOUは相手にとって自分にピッタリの印象を言わないとおだてている感じを与えることがあります。でもIだと否定しようが無いわけです。
それに人は自分が回りにどんな影響を与えているかを知りたがっています。だから、それを私はあなたの話を聞いてこう感じたというフィードバックしてあげると相手は嬉しいのです。


ではまた。



第93回 成功者は読書家

第95回 言葉ではなく行動で判断する


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