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第98回 収入の低い人ほど不平不満が多い
執筆年
2002年
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最近、いくつかの会社のミーティングに出て深い隔たりを感じたことがあります。 社員と経営幹部との意識の差です。 ・収入の少なさに不平不満を言う。 ・会社の問題に不平不満を言う。 ・人間関係に不平不満を言う。 これはほとんどが社員です。 能力のひとつに「影響の範囲の広さ」があります。 一言で言えば、「自分が影響できると思う範囲」です。 ここで社内研修に使えるネタを提供しましょう。 問1. 今、会社の内外にある問題を10個挙げてみてください。 これでどうしても10個挙げられない社員は、会社を改善しようと する意思に欠けるので、教育するか辞めさせるかした方がよい でしょう。 問2. その問題の中で自分が解決できる問題だと思うものを挙げてください。 これで、その人の影響の範囲の広さが分かります。 つまり、ほとんどの問題を解決できると考えていれば、その人は 能力が高い社員です。ほとんどの問題を解決できないと考えて いれば、その人は能力の低い社員です。 経営者に近づくほど、「自分が解決する問題」だと捉えています。 社員でも高い収入を得ることができるのは「自分が解決する問題」だと考える人です。そういう人は問題を解決するために能力を高めます。 一方、社員でも低いレベルの人たちは、問題は見えても、自分が解決する問題ではないと考えています。 「社内の問題は自分たちの問題ではない。自分には責任がない。経営者が解決することだ」 と考えれば、不平不満はどんどん増えます。 「しょうがない」とか、「私の責任ではない」といった言葉は、「私には解決する能力がない」と自ら言っていることと同じです。 もし、ほとんどの問題を解決できる考えているのなら、不平不満は出てきません。 不平不満を言っても解決はできませんからね。 不平不満を言う代わりに、解決する方法を考え提案するでしょう。 経営者でも上手く行っていない人は、景気が悪い、銀行の貸し渋りなどの多くの問題を解決できない問題と考えています。 恋愛でも結婚でも上手く行っていない人は相手に原因があると考えています。 不平不満は言えば言うほど自分の能力を下げます。 なぜならば、自分の責任ではないと自分で説得してしまうからです。 不平不満は言わず、解決方法を考える人になりましょう。 ところで現在あなたが不満に思っていることは何ですか?
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