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第100回 ビジネスで人を選ぶポイント
執筆年  2002年   

画・ざむ姫

成功を目指す時に、人を選ぶことはとても重要です。
ところがとても難しいことです。

人を選ぶポイントにするのは以下の3つではないでしょうか。

1.人柄
2.能力
3.人格


ビジネスの経験のない人は、1の「人柄」で人を判断してしまいます。
人柄とは、楽しい人とか、静かな人とか行動の早い人といったこと。
人柄が気に入ると、気が合うと感じます。
気が合うだけでその人とビジネスをするのは失敗の典型パターンでもあります。

少しビジネスを経験すると2の「能力」で人を判断します。
高いビジネスセンスを持っているとか、マーケティングの知識が豊富だとか、人を説得する力が高いといったことです。
上手く行くときは良いのですが、能力だけを見て判断すると、将来致命的な問題が発生することがあります。

「人格」は、自分の人格を磨くと相手の人格が見えてきます。
高い山に登って初めて他の山の高さが分かるのと同じです。
主体的な反応ができる、影響の範囲が広い、一貫性があるといったことです。
人柄と混同しやすいのですが、こちらは磨いて伸ばすもの。人柄は生来の気質といった感じです。


成功を目指すとき、付き合う相手に人柄は関係ありません。
お互いの成功に貢献しあえる人材ならば、気が合わなくても、よほど嫌いでなければ付き合うことができます。
でも、私たちはビジネスで付き合う相手をどうしても人柄で選んでしまいます。
友達と共同で起業するなんていうケースですね。
遊ぶのならOKですがビジネスではメリットはほとんどありません。
コミュニケーションが苦にならないくらいかな。

相手を見極めるので大切なのは、能力と人格です。
両方が高い人と付き合いましょう。

両方が低い人は言う必要もありませんがビジネスをやる価値はありません。

能力が低く、人格が高い人はただの「善い人」です。役に立ちません。
人格が高いと素晴らしい人だと感じてしまい、一緒に何かやりたいと思うことがあります。でもこういう人はビジネスに絶対に必要な存在ではありません。

能力が高く、人格が低い人は「危険な人」です。
素晴らしい能力を持っていると、付き合うととてもメリットがるような気がします。確かにメリットはありますが、それよりも能力が高い故に大きな問題を起こす可能性も高いのです。
こういう人は一見するととても成功しているように見えるので、ビジネスの経験が少ない人は簡単には見抜くことができません。

こういう人を見抜くコツは
 1.過去に何度か成功しているがブツンと途切れていることがある
 2.過去の失敗を「裏切られた」などと誰か他の人の責任にしている
 3.反応的(怒ったり感情的になる)

というあたりでしょうか。


僕は人付き合いに関しては、失敗の連続です。
それは、見極めに失敗しただけではなく、自分の人格の低さや能力の低さが原因で、相手と上手く行かなくなったこともあります。

結局、人の見極め方はどんな本を読んでも、教えてもらっても、経験しなくては分からないことです。
どうしてもビジネスで成功していく上では、人付き合いを経験しなければなりません。ひどいことになっても、
「よかった。付き合ってはいけない人の傾向がつかめた」
と喜ぶくらいが良いでしょう。

それと、高い目標を達成しようとすると、他人に迷惑をかけるのは避けられないものです。
これも覚えておくと気が楽ですよ。



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