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第102回 無謀な挑戦はムダな努力
執筆年  2003年   

画・ざむ姫

僕が最近よく言っている言葉があります。
それは、「失敗から何を学ぶかが大切」っていうこと。

そもそも、「成功する人のパターン」っていうのは
 1.よく調べる
 2.スパッとやってみる
 3.なんでそうなったのかを考える
であります。


本当に驚くのは、みんなちゃんと計画してないんですよね。
ビジネスを目の前にして、どうするか悩んでるんだけど、
悩んでるだけで事業計画とか作らないんです。

無謀な挑戦はムダな努力です。
だって、無謀な挑戦だったら失敗だと「やっぱりダメだったか」だし、成功しても「運がよかった」になるでしょう。

どんなビジネスをやるにも、まずリサーチは絶対に必要。
その目的は、できるだけ成功する確率を上げるため。
例えばお店を開業する場合、出店予定の通りの通行量くらいリサーチして欲しいものです。誰も通らない裏路地に店を出してもお客が来るわけありません。
でも、店を出して、初めて「人通りが少なかった」と知る人がなんと多いことか。
無駄な努力をしないために、これなら上手く行くかもっていう方法で挑戦するのが大切。
上手く行かない要因を取り除いて、取り除いて、それで上手く行きそうな方法を足して、足して、最後に、「かなりイケそうだけど後はやってみないとわからない」というところまで来たら挑戦するのです。

そう、悩まずにスパッと挑戦する。
この段階まで来たら素早く実行するっていうことです。
ぐじぐじ、あーでもない、こーでもないと考えても分からないものは分からないんで、とにかくやってみる。

やってみた後は、上手くいっても、上手く行かなくても「それはどうしてそうなったのか」を考えてみる。
ダメな人の特徴は、
上手く行けば、「やったー」と喜んでおしまい。
上手く行かないと、「もうダメだ~」と嘆いているだけ。
ちゃんと、「それはどうしてそうなったのか」を見つけ出さないと、もう一度上手く行かせることができないし、失敗の状態から回復することもできません。

成功する人っていうのは、一回きりのチャンスで成功しているんじゃなくて、このサイクルをどんどん繰り返しているだけです。


これが基本の「き」です。
そして、次が成功の基本の「ほ」です。

それは何かと言ったらやっぱり、「どんな人生にしたいか」です。
簡単そうで、でもほとんどの人が見つかっていない答えです。

「どんな人生にしたいか」が決まってないと・・・
 人の評判ばかりを気にして生きる人になります。
 今、自分が何をすべきかが分かりません。
 本当のところで自分に自信が持てません。
 やる気が沸き起こりません。

「どんな人生にしたいか」はすぐに出てくる人もいれば、なかなか出てこない人もいます。
「自分が何をしたいのかが分からない」という人もたくさんいます。

その差は「どれだけ自分を知ろうとしてきたか」によるようです。
恋人と同じように、相手を知ろうと努力しなければ、自分を知ることはできません。いや、他人よりも距離が近い分、自分を知ることは難しいのです。

「どんな人生にしたいか」は
自分が楽しいこと
嫌なこと
幸せなこと
避けたいこと
を常に意識していれば、だんだんと見えてきます。


「どんな人生にしたいか」を問い詰めないで生きてしまうとある時、虚しさに襲われます。
その虚しさは自分の心が、「今の人生は望んだものではない」と信号を発しているのです。いつも使う例えですが、人生の目的がないなんて、目的地を決めずにドライブに出かけているようなものです。

あなたの人生の目的はなんですか?

将来どんなことをしたいのでしょうか?

どんな自分になりたいのでしょうか?

どんな状態が幸せですか?

それは本当に幸せですか?

「お金持ちになりたい」と言う前に、なぜお金持ちになりたいのか?
お金持ちになった後はどうするのか。
お金以外に何を手に入れたいのか。
具体的に描いてください。
それがあなたが目指す成功です。

目的地が見つかったら、人の評価を気にせずに歩き出せばいいのです。

参考コラム



第101回 投資家からみた”投資に値する起業家”とは?

第103回 ほうれんそう嫌い


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