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第108回 経営って楽しい
執筆年
2003年
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こんにちは。 今日は、喜びと感謝の気持ちを込めて書きます。 昨日は出資している整体院の中間ミーティングでした。 出席者全員がワクワク&ウキウキしました。 まず、1店舗目の「つづき整体院」の経営者である田島さんが、いよいよ自分の会社を設立し、名実ともに会社経営者になりました!! そして、赤字が続いていた2店舗目の「あおば整体院」が先月からいよいよ赤字から黒字に転じたのでした!! 田島さんの「つづき整体院」は開店以来ずっと黒字。 投資額は400万円で今までに生み出した利益は総額700万円。 この不況でこんなビジネスはないでしょう。 (といっても、僕の周りの会社はみなこれ以上の優良企業ですが) 当然、「これはいける!」ということで、早速2店舗目「あおば整体院」を出しました。 ところが全然売上げが増えません。 開始して分かったのですが同じエリアに20件以上もの競合がいることが判明。 まったく初歩的な調査不足でした。 そして初代院長は赤字の上に従業員とのトラブルなどで2ヶ月目で院長を辞退。 (本人にとってもよい判断だったと思います) 現在の院長である東(アズマ)さんが経営を引き継ぐ形となりました。 ところが、交代後もなかなか赤字から脱却できませんでした。 院長は完全成果報酬です。固定給ではなく店の利益の何%という契約ですので、利益が出なければどんなに働いても収入はゼロです。 東さんは赤字の3ヶ月間は収入ゼロ!の状態が続きました。 もともと、前のビジネスも上手く行ってなかったようですから、生活はギリギリいっぱい。 どんどん痩せていく東さん。 相当苦しかったでしょう。 それでも少しずつ上向いているという感触を得ながら、頑張ってきたのですから大したものです。 そんな中、毎月2回のミーティングで皆で知恵を出し合い、経営改善を繰り返してきました。実行できるあらゆる工夫をしてきました。 チラシを工夫したり、リピートの回数を多くしてもらう声かけの工夫や、客単価を増やす工夫を続けてきました。 この間、田島さんや東さん本人が一番努力してきたことは間違いありませんが、そのほかに多くの人たちの協力をいただきました。 もともとはこの整体事業は、古本屋で成功されている星野さんが教えてくれたビジネスです。 ユニプロス会長の道幸さんは細川さんという貴重な方を紹介してくれました。 その細川さんは、スーパーサクセスコーチとして二人にパートの面接の方法や、売上げを上げるための細かなアドバイスをしてくれました。 僕の父も店舗を安く作るために信じられない器用さで内装工事をしてくれました。 7アクトの会長の松原さんは二人に経営のレクチャーをしてくれました。 また、道幸さんの紹介のアイカの渡辺さんは将来売上げUPにつながる商品を提供してくれました。 そして、小さな改善の積み重ねが実を結んで、とうとう先月から黒字に転じたのでした。 売上げは引き継いだ当初の3倍になりました! 東さんは今月は、半月ですでに先月一ヶ月間を越える収入を得ています。 まさに、成功の入り口に立ったといえるでしょう。 彼が成功の入り口に立てたのは、アドバイスを素直に取り入れて、実行したことにあると思います。 正直に言って彼は特に器用というわけではありません。 しかし、苦しい時もあきらめずに素直にアドバイスに耳を傾け、前向きに改善を続けるという素晴らしい能力を備えています。 単純ですが成功するためにはもっとも重要な資質です。 成功者と話をするといつも感心することに「素直であること」があります。 自分の考えはしっかりと持っていても、理屈っぽく見えても、人からの成功に役立つと感じたアドバイスは感謝してどんどん取り入れます。 普通はアドバイスをされると、やり方や人格を攻撃されたと感じて、反論したい気持ちが起こります。 それ以上に成功したい気持ちがあればのどまで上がってくる反論を抑えて聞き入れます。 田島さんと東さんは、整体院の経営を通して、たくさんのことを学んだでしょう。 そして、資金の流れを手に入れました。 これからは、僕がしているようにそのノウハウと資金とを使って、人にチャンスを与えて店舗を出し、今よりもずっと大きな成功と充実感を手に入れるはずです。 本当、経営って楽しいと思います。
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