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第120回 3つのレベル
執筆年
2004年
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沖縄に行って来ました。 本島ではなく、石垣島で沖縄よりも台湾に近いという場所。 毎度のことながら住みたくなるほどきれいな海でした。 その旅行で”大きな閃き”があったので、みなさんに分かち合いたいと思います。 これは4冊目の本の基本の柱にする予定です。 私達は誰でも3つの存在からなっています。 一つ目は肉体 (生存競争) 二つ目は精神 (共存共栄) 三つ目は魂 (相互奉仕) 肉体、精神、魂の組み合わせで成り立っています。 ところが、今の自分のあり方としてどれを選ぶかによって、行動と結果が変わってきます。 自分を肉体だと思うと生存競争のレベルでその瞬間を生きることになります。 自分を精神だと思うと共存共栄のレベルでその瞬間を生きることになります。 自分を魂だと思うと相互奉仕のレベルでその瞬間を生きることになります。 どれを選ぶかは、いつも決まっているものではありません。 同じ人でも場面場面で変わります。 たとえば、僕だと・・・ 成功の方法を教える場面では「相互奉仕」のレベルですが、仕事で投資をしたりコンサルティングの場面では「共存共栄」のレベルです。 買い物のときレジに並んでいるときは割り込まれまいとする「生存競争」だったりします。(笑) 人はいくらでも、無限によくなることができます。 今よりも良い自分が待っています。その上にはもっと良い自分が待っています。 あなたに選ばれるのを待っているみたいな感じです。 あなたが、たくさんある服から一着を選ぶみたいに、よりよい自分を選ぶことができます。 この「3つのレベル」は自分の立っているところを客観的に見て、より自分を高めるための地図として使ってください。 決して、 「あいつは生存競争レベルだからダメだ」と人を裁いたり、 「自分は生存競争レベルでダメなんだ」と自己否定したり、 「相互奉仕レベルだから人よりも偉い」などと尊大にならないようにしてくださいね。 今回から4回に分けて解説し、より楽しく人生を送れるひとつの指標としていただけたらと思います。 ワードで表にまとめました。 マウスの右クリック+Aで、ご自由にダウンロードしてください。 まず第一回目は「生存競争」のレベルを説明しましょう。 1.生存競争のレベル ここにいるときは、基本的に「足りない」と考えています。 仕事で働きに見合った給料が与えられていない。 人から感謝されていない。 自分は足りない、満たされていない。 自分を取り囲む世界も足りていないと考えています。 世界に存在するお金、時間、愛などの分量は、人々が必要とする量よりも少ないと考えています。 欠乏の世界をイメージしています。 だから人から衝動的に他人から奪おうとします。 一度手にしたら奪われないようにしっかりと握り締めます。 背後にあるのは恐怖です。恐れ、不安を感じています。 自分のことで精一杯で他人を応援しません。 それどころか、自分が時には他人の足を引っ張ります。 死んだらすべてが終わると考えていて、生存は難しく、常に生き残り競争であると感じています。 地位、名誉、お金などの物質が自分の生存に強く影響していると考えています。 ところが、奪い合い、奪われないように用心している間は、なかなか手に入れることができません。 他人と協力関係は築いておらず、自分にしか目が向いてないので孤独を感じています。 また、自分が影響を与えられる、改善できると考えているの範囲が狭く、環境を変えることはできないと諦めています。 環境に怒りを感じていますが、実際は無力な自分に怒っています。 このレベルの行動の結果は、苦痛です。 苦しく、痛めつけられる感覚。運命に翻弄されていると感じます。 このレベルでは、人間的成長は苦痛を通してなされます。 つまり、苦痛の中で、もうこんな苦痛は嫌だと思ったとき、よりよく自分を変えようとします。 他人から苦痛を与えられた時、苦痛を与えないようにと考えた時に人間的に向上します。 嫌な人や出来事に出会い、お互いに痛みを与え、傷つけ合いながらながらも成長しているのです。 ビジネスでは、少しでも自分が得をしようと考えます。 そのためには他人を騙すこともあります。 生存を脅かすライバルを策略にかけたり、蹴落とすことで生き残ろうとします。 自分の過失を隠し、有利な立場に立とうとします。 それでも自分は総合すると損をしていると感じています。 このレベルで物質的な成功を収めようとするとひどい苦痛に満ちた人生になります。 お金は手にしたけど不幸だと思う。 耐え難い孤独と虚しさに包まれる。 ほとんどの場合成功は一時的です。すぐに転落します。 転落しないようにしがみつくこともできますが、激しい痛みの中で、生きる意味を失い、気力が続きません。 壮絶な人生になるでしょう。 最初にも書きましたが、良いとか悪いということではありません。 生存競争のレベルが悪いということではありませんのでご注意を。 もし自分に当てはまるとしてもどうか責めないでください。 ただ、生き方のひとつということです。 誰でもいくつかの場面では生存競争を演じているのですから。 さて、次回は、共存共栄のレベルを説明します。 その次は相互奉仕のレベルと続き、最後にどう自分をレベルアップしていくかをまとめます。 期待していてくださいね。 3つのレベル 2.共存共栄
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