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第121回 3つのレベル 2.共存共栄
執筆年  2004年   

画・ざむ姫

「3つのレベル」の第二回目は共存共栄のレベルを説明します。
あなたはこのコラムを読んでいるくらいですから、平均的にはこのレベルだと思います。
ただ、お金、ビジネス、浅い人間関係など部分的にはまだ生存競争のレベルの振る舞いが自然に出てしまうこともあるでしょう。
「こういう場面では共存共栄のレベルにあるけど、ああいう場面では生存競争になっちゃうな」などと考えながら読んでください。


2.共存共栄のレベル
■説明
ここにいるときは「足りている」と感じています。
自分の受け取っている恩恵と払っている代償のバランスが取れている感覚です。
自分を取り囲む世界は、バランス取れていると感じています。
お金、時間、愛などはみんなが必要とする量があり、したがって欲張りすぎずシェアし合えば、とりあえずみんなが共存することができると考えています。
ですから人から無理に奪うことはありません。

いわばWIN-WINの世界です。お互いに満足するなら取引はしますが、もし片方が満足しないのなら取引はしません。

共存できるよに、自分が損をしない相手を選んで取引をします。
ただし、目前に奪う相手が現れると、反応的に奪われないようにするために防衛的になったり、攻撃的になったりします。

恐れから愛へと変化している時期です。
依然として恐れや不安で行動しますが、愛に基づいて行動する割合が増えています。

他人に対する応援は、将来自分に利益を返してくれる場合だけ応援します。
応援もWIN-WINが必要であり、恩返しを期待しています。
与えた後、期待した見返りよりも少なければ損をしている気分になります。

自分で感じる自分自身は「精神」にあります。
冷静にどうすべきか、どう振舞うか考えている自分が本当の自分だと思っています。
「今までこうだから、次もこうしよう」
「本こう書いてあったから、次はこうしよう」
などと体験や知識を元に思考して行動します。
恐怖の感情から生まれる衝動的な行動から抜け出し、自分の心の動きを観察してより良い結果のためにはどう振舞うべきかを頭で考え始めています。

生存は協力しあったときにより確実になることを知っているので、誰と組むかが重要であると考えています。
争うよりも協力するほうを選びます。ライバルを蹴落とすよりも、そのエネルギーを個人が向上することに向けるか、他人と手を組んで繁栄するほうに向けます。

やはり、地位、名誉、お金などの物質が自分の生存に大きく影響していると考えていますが、だんだんと自分の自尊心や自己重要感を満足させるよりも目的達成を優先するようになっています。
他人と協力して何かをするとき、「あえてサポート役でいたほうが、目的が早く達成できそうだぞ」と考え行動できます。

自分の影響力の大きさに気づき始めています。
思考によって現実が作り出されていることに気づき、出来事や環境は自分しだいでかなり変えられると感じるようになっています。

意図したことが現実になる経験を数多くします。
シンクロニシティ(偶然を超えた出来事)を体験します。
自分と他人や出来事が見た目のように離れてはおらず、実は密接に連動していることに気づきだします。

このレベルの結果は「安堵・繁栄」です
「今のところみんなと協力して仕事も上手く行っているから、生活は困らないだろう」と生存が確かなものとなり安堵します。
そして、共存共栄の関係を広げ、長く続けていくと繁栄します。

ビジネスでも、人間関係でも成功するのはこのレベルからです。

生存競争と共存共栄と相互奉仕のレベルははっきりと区別できるものではなく、境界はあいまいで、混じり合っています。
共存共栄にも、生存競争に近いレベルもあれば、相互奉仕に近いレベルもあります。

どうやって次のレベルに上がっていくかは、4回目で書きます。
次回は相互奉仕のレベルです。

3つのレベル 番外編 「生存競争」のパターンを発見!



第120回 3つのレベル

第122回 3つのレベル 番外編 「生存競争」のパターンを発見!


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