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第126回 原因が分からない場合の対処法
執筆年  2004年   

画・ざむ姫

このごろコラムの感想が何通も届いて嬉しいです。
できるだけ返信するように心がけていますが、なかなか全部は難しいのでお許しください。でも必ず読んでいますからね。

さて、今回は原因を思い出せない場合の対処方法です。
ブロック(思い込み)はあることはわかるけどどうしてもその原因を思い出せない場合があります。
今のところ知っている対処方法は二つあります。

1.フラワーレメディ
2.スリーインワン


今日はフラワーレメディについて簡単に書きます。

1.フラワーレメディ
花の抽出液を飲む方法です。
いくつかの花にはマイナス感情を癒す作用があります。
抽出液が恐れを癒してくれるのです!
ある方に勧められてこれを知ったときは本当に驚きました。
気になる効果ですが、最初は半信半疑でしたが2週間ほど試してみたところ確実に効果があります!
特に、意識できるほどマイナス感情に見舞われたときに飲むと劇的な効果があります。

先日、ある場所でレクチャーをしたのですが、そのアンケートの中に否定的な感想がありました。それを読んだ瞬間とっても嫌な気持ちになりました。
その気持ちはとても僕以外の人には想像できない、すさまじいものです。
胸の辺りが重苦しく、腰から下の力が抜けるほどに体も反応してしまいます。
今まででしたら
「いやいや、こんなことを気にするのは止めよう。どうせ全員を満足させるのは無理じゃないか。ほとんどの人は満足してくれたんだ。それで十分だ」
などと自分を納得させ、あたかも問題がないかのように自分を偽るのが習慣でした。
しかし、これは一時しのぎでしかありません。
感情はエネルギーなので感じつくさないと体に隠れたり、もしくは違うマイナス感情(この場合で言えば相手を攻撃する感情)に形を変えるだけです。
僕は適切なエッセンスを急いで数滴を舌の上に垂らしました。
すると、霧がすうっと晴れたように心も晴れます。
こういう場合にフラワーレメディを飲むと、奇跡のように癒されるのです。
「さっきと顔色が全然違うよ」
横で見ていた妻はすごい変化の仕方に驚いていました。

マイナス感情は全部で38種類ありまして、それぞれに有効な花が発見されています。
この方法の優れた点はただ選んで飲むだけでいいということ。
とっても簡単です。

また、もうひとつの優れた点は、一度飲んで解放したマイナス感情はもう二度と、それ以上に再発することはないという点です。
例えば、劣等感に関するレメディはビーチという花なのですが、一度ビーチを飲んで劣等感を下げると、その後、同じ劣等感が現われたとしても、以前よりそのレベルは確実に下がっているわけです。
そして同時に、劣等感の裏にあるプラスの感情のレベルが上がってきます。
つまり、批判的にならず、思いやりを持って他人と付き合えるようになるのです。

また、どれを飲んでも副作用がないのが安心です。
38種類の全部がそれぞれ違うマイナス感情に対応していますので、間違ったレメディを選んでも、問題がありません。

選ぶ方法には二種類あります。
もっとも普通に行われている方法は、本を見てそのときの感情に合いそうなものを飲む方法です。

参考:「マイナス感情をプラス感情に変える」

この本には初めにカラーで一覧になっていますので、ざっと見て飲みたいものを
選ぶと良いでしょう。

もうひとつの方法は、筋反射を使う方法です。
いくつかありますが、Oリングが有名ですね。
詳しい説明は省きますが、これの良い点は意識していない感情も汲み取ることができることです。
私達は自分の感情に無頓着なのでなかなか自分の感情を見極めることはできませんから。
裏ワザとして下で紹介しているスリーインワンと組み合わせる方法もあります。

このフラワーレメディを続けていて良い発見がいくつかあります。
まず自分の感情にとても敏感になりました。
今まで見過ごしていたマイナス感情に気づくようになりました。
実際、「これってマイナス感情だったのか!」と驚くことがしばしばあります。
言い換えれば、ずっと自分の感情を見過ごしていたわけです。
心の一部を見ないフリをしているとそれってぐれて問題を起こすんですよね。
マイナスの感情を癒してあげれば問題も起きなくなります。

それから、他人のマイナス感情にも敏感になります。
それにしても驚くのは、ほとんど人はマイナス感情があっても気がつかないんです。
感情を悪いものとして捉える傾向が蔓延していますので、無視してしまいます。

フラワーレメディを教えてくれたのは、つくばで整体院を経営している井田康子さん
です。もし興味のある方はメールすればできるだけ相談に乗ってくれると言うことです。

井田康子さん

井田さんにはこの場でもう一度お礼を述べさせていただきます。
僕の中の恐れがかなり癒されました。
ありがとうございました。


いろいろ検索して、フラワーレメディを一番安く買えるのはここです。
我が家にはこのセットがあります。
フラワーレメディセット
全部そろって、2万円くらいなのでお得です。
使う頻度にもよりますけど、たぶん5年くらいはもつでしょう。
我が家の場合は20年くらい持ちそうです。



次はスリーインワンについてですね。
これは具体的に恐れの原因となった経験を癒してしてしまうので強力です。

これは、筋反射を利用した心理療法ともいうものです。
人間なら誰でも持っているこの単純な筋肉の原理を利用します。
たとえば、嫌な事を思い浮かべると力が入りません。
ストレス状態にあると筋肉に力が入らないんです。
逆に好きなことだと力が入ります。
ストレス状態でないとき、筋肉は力が入ります。
これは意識では調節できません。

Oリングテストって知ってますか?
これも筋反射を利用しています。
人差し指と親指をくっつけて輪っかにします。反対の手に何か持って他人に引っ張ってもらいます。
力が抜けたものは自分にあっていないことになります。
例えば、片手にタバコを持ってOリングテストをすると誰でもリングが開いてしまいます。

これをもっと体系化したものがスリーインワンです。
思い込みによってできた恐れ、感情のストレスを解放します。
なんと思い込みができた年齢まで特定できます。

例えば、僕は完ぺき主義を解放しました。
時々、完璧にやらないと許せないときがあります。
もし、自分が自信のある分野のことだと、自分が設定したレベルでできない時は自分に怒りを覚えます。

完ぺき主義だと、いざというときにプレッシャーを感じて実力が出せません。
中学の時バレー部で、試合のときピンチサーバーで出してもらった時、やたらに緊張して外してしまいました。
今でも超重要な業務で緊張のあまりパニックになってミスをすることがあります。
自分だけならまだしも、無意識のうちに他人に対しても投影してしまいます。
自分がこだわっている物事を完璧にやらない人を見るとムカムカしてくるわけです。
結構詰めの甘い人を見るとイライラします。表には出さないようにしますが、でも相手に伝わっているものです。
リーダーシップにも悪影響ですね。

いつから完ぺき主義になったのかと考えてても全然思い出せません。
これをスリーインワンでは特定できます。
具体的にはセラピストが
「原因となった年齢を教えてください。今現在・・20歳、15歳、10歳・・」
と僕の腕を押しながら聞いていきます。
その間、僕はただリラックスして腕伸ばして斜め30度に持ち上げているだけです。

「10歳」と言ったところで腕が自然に落ちます。
僕は何もしていません。腕の筋肉がストレスのあるポイントで反応したのです。


「家?、学校?、それ以外?」
状況を特定するために質問されます。もちろん僕は黙ったまま。
「学校」で腕が下がりました。
学校での出来事が原因のようです。
と、この辺で僕は過去のある出来事を思い出します。

僕は小学校5年生からサッカー部に入っていました。
あるとき大会があってそのメンバーの発表があり、僕はやっと補欠に入りました。
補欠にすら入れない子供もたくさんいましたので嬉しかったです。
ところが、発表の後、レギュラーのメンバー数名と一人の落選した子が顧問の先生のところに行き、何か言っているのを聞きました。
「先生、犬飼よりも中山のほうが上手いよ」
思い出すとそのときの悲痛な気持ちで胸がいっぱいになります。

ここに完ぺき主義の思い込みを作った原因がありました。
僕は次第にどうして完璧でなければいけないと思うようになったか思い出します。

10歳の子供にとってそれは耐え難い体験です。
それに実際ほとんど実力には差がないことは自分でも知っています。
なのに自分が選ばれてしまったので、なんとなく罪悪感もありました。
僕は家に帰ってもひどく悩みました。
あまりに辛かったので、そこから逃れるためにひとつの考え方を作りました。

自分が選ばれたのはそいつよりも俺のほうが上手いからだ。
だから当然じゃないか!

僕は優越感を感じることでなんとか辛さから逃れようとしたのです。
深い部分で辛さは残ってはいたものの、なんとか逃れることができました。
ところが、新しい状態が発生しました。
辛さから永遠に逃れるためには、常に競争に勝ち、優れているということを自分にも他人にも証明しなくてはいけません。
ミスが許されない、弱い自分も許されないルールを自分で作ってしまいました。
つまり完ぺき主義です。

ここまで思い出したら、後は簡単です。
僕は目を閉じてイメージの中で、今の自分が悲痛に悩んでいる自分の所に助けに行き、教えてあげることにしました。

「サッカーは得意だっただろうか?そう、あんまり上手じゃないよね。
苦手なものもある。もしみんなよりも上手くできなくてもそれはそれでいいんだ。
得意なものは自然に上手にできるものだよ。君にはたくさんの自然に上手にできることがある。図工みたいにちょっと教えてもらっただけで上達し、みんなよりも早くコツが分かるものもあるね。それが自分に向いている得意なことだ。
これからは優越感を持つ必要もないし、劣等感を持つ必要もないんだよ。ありのままで愛されているからね」

古い思い込みのルールをから新しいルールにプログラムを書き換えました。
台風が去った後の空のようなすっきりした気持ちです!
このセッションのおかげで100%ではないにしてかなり、完ぺきでなければならないという思い込みは消えました。

スリーインワンは恐れを解放する方法としてはとても強力です。
原因となったその体験そのものを癒すのですから。


じゃあ、どうやってこのスリーインワンを受けられるのかという話ですが、
こちらのページに全国のファシリテーターが掲載されています。
ただ、板前にも腕のいい板前さんとそうでない人がいるように、スリーインワンをしている人にも能力の差があるのは仕方がありません。
また、受ける人との相性もかなり影響します。
何人かに受けてみることをオススメします。


価格は自由なので、ファシリテーターさんによって異なります。
相場は、1万円から2万円くらいでしょうか。1万5千円という方が一番多い気がします。
時間は、短い人で約1時間、長いと2時間半から3時間くらいになることまで。

長いと、やってもらった♪という気になりますが、短くても要するに解放されていればいいので、
どちらがいいとは言えませんね。
(僕は短いほうが好きです)



第125回 自分で気づく方法

第127回 「受け取る」は「与える」


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