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第141回 「で、具体的な準備は?」
執筆年  2005年   

画・ざむ姫

数ヶ月に一度、仕事の関係で何人かの起業したいという人と会って面接をするのですが、実にいろいろな方と会うことができます。

時々、「相手の立場になってものを考えているのかな?」と疑問に思うときがあります。
例えば、熱意だけでなんとかなると思っている人。

参加者 「是非、プロジェクトに入れて頂きたいです!」
面接官 「何か起業に向けて準備はしてきましたか?」
参加者 「いいえ。特に準備をしていないのです。でも熱意だけはあります」
面接官 「そうですか。熱意だけしかないんですね・・・・・」

これがどれほどナンセンスな会話かは状況を変えると分かりやすいでしょう。

受験生 「そちらの大学に入りたいです!」
試験官 「でもテストは0点でしたよ。どんな勉強をしてきましたか?」
受験生 「いや、特にしていません。でも熱意なら負けません」
試験官 「そうですか。熱意だけしかないんですね・・・・・」

熱意のある人はたくさんいます。
成功したい!
起業ブームですから、そう思っているひとは世の中にたくさんいます。
でも、具体的に以下のような準備をしている人は少ないのです。

・定期的に起業セミナーを受講している。
・ネット通販をはじめてみた。
・半年前からアフィリエイトで月数万円だが稼いでいる。
・ネットワークビジネスをはじめてみた
・個人的にインテリアのデザインを受注している。

あなたが投資家なら、どんな人に投資するでしょうか?
まったく準備をしていない人に投資をしますか?
自分でビジネスの経験がまったくない人に何百万円も投資しますか?

できれば、大きなチャンスが来る前に、自分で何かを始めておいてください。
失敗しても構いません。
大切なのは、人に雇われるのと自分が自分の雇い主となってビジネスを持つのとではまったく違うということを感覚的に知っておいて欲しいのです。


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