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第149回 どうでもいいボックス
執筆年
2005年
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“成功するのが得意な人”が共通して持っている 特徴とはなんだと思いますか? それは、「 自 信 」です。 これを考えたのは、前回のメールマガジンに関してAさんから こんな感想を頂いたのがきっかけです。 > 最近、上司に、「あなたたくさん本を読む割には文章が下手だね」と > 言われて、とても落ち込みました。 > 私は人に、「思ったほどできないね」とか「意外とたいしたこと無いね」と > 言われると、とっても落ち込みます。 これを読んでこの方には申し訳ないのですが、笑ってしまいました。 ずいぶんストレートな上司だし、素直な告白だなと(笑) 「思ったほどできないね」とか言われると「 自 信 」が揺らいでしまうんですね。 僕は「あんた、思ったほどできないね」と言われてもあまり傷つきません。 自分で「思ったほどできないこと」を探してみても、あまり見つかりません。 むしろ反対の「思った以上にできてしまう」ということばかり見つかります。 おめでたい人ですね。(笑) 最近、僕の中では「どうやったら自信がもてるか」が研究テーマです。 まず、自分のことを考えてみました。 「思ったほどできない」ということが本当に無いのだろうか? とじっくり考えてみました。 すると、実はちゃんとありました。(笑) 過去には・・・ 中学の時にバレー部で、僕は補欠にも入れませんでした。 高校の時にギターを練習しましたが、どうしても難しい曲が弾けませんでした。 同じく高校では理系の学科はどんなに勉強しても平均点にも届きませんでした。 現在だと・・・ 掃除とか探しものとか事務作業、数字を計算して集計とかすること、 みんなに気を使うこと、人の顔と名前を覚えること、スケジュール管理すること・・・ これらは、どれも「過去、思ったほどできなかった方たち」です。 僕の中では、『むむ、思ったほどできないぞ』と分かった時点で、すぐに彼らを 「どうでもいいボックス」にポイっと投げ入れています。 この中に入った者どもについては、どうせ上手くできないと分かっているから、 僕の中ではできなくても全然OKなのです。 「ターボさん、あなたって意外と人の名前覚えられないよね」 と言われたら、 「そうそう、そうなんですよ♪ウフフ」 と完全に認めてしまいます。 「思ったほどできないね」と言われて傷つくのは、きっと それが自分の「強み」なのか、「どうでもいいボックス」に入れるものなのかが まだはっきりしていないからではないでしょうか。 やってみてダメなものは「どうでもいいボックス」に入れちゃえばいいわけですね。 『しっかりしなくちゃいけない』 『なんでも上手にやらないといけない』 といった思いがあると未分類のものを増やしてしまう原因になります。 そして、それは両親にどう育てられたかによってほとんど決まります。 「あなたはもっとできる!」 「まだまだ頑張ればそんなのではない!」 こんなふうにお尻をパシパシ叩かれて育つと「どうでもいいボックス」に入れられなく なってしまいますね。 あなたは両親にどんなふうに言われて 育てられましたか? 僕はほとんどのことは「すごいね」「上手だね」と褒められて育ててもらいました。 唯一、忘れ物をすることくらいですかね~。 「あなたはやれば出来るんだから」とお尻を叩かれたのは。 だから、今でも忘れ物をするととても自分を罰してしまうんです。 ということに今気がつきました!(笑) でもまあ、最終的には新しいことにチャレンジすればどうしても 未分類のものが増えるので、失敗することや傷つくことを自分に 許してあげると、楽になるんですけどね・・・。 ちなみに冒頭のメールをくれたAさんには、 > 逆に「・・・しない割には・・・が上手」というのを探してみるのも面白いと思いますよ。 とお返事しました。 楽しい気分になったそうです。よかったよかった。
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