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第156回 大原則 痛いのが気持ちよくなる
執筆年
2006年
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今回から「マーケティングセンス養成講座」の発売記念として、 購買心理11の法則のいくつかを解説していきます。 まず、大原則からお話しましょう。 ![]() 「苦痛を避ける、快楽を得る」 これが人間の行動を決める大原則です。 誰でも痛いとか、苦しいことは経験したくありません。 避けようとしますね。 逆に、楽しいとか気持ちいいことは経験したいと思います。 生物はすべてこのプログラムが根底に働いていると言っていいでしょう。 もっとも基本的な快楽はなんでしょうか? 「生きる」ということです。 では、基本的な苦痛はなんでしょう? 「死ぬ」ということですね。 生きる、つまり生存するために必要なことは快楽を感じるようにできています。 たとえば、 「食べる」・・・うん、とっても気持ちいいですね。 「寝る」・・・最高です(笑) 「セックス」・・・生命を途切れさせずにつないでいくために大切なので、 気持ちいいわけです。 できるだけすぐに美味しいものを食べて、ぐっすり眠って、魅力的な相手と セックスをしたいと思って行動します。 特に男性のセックスしたい!という衝動の強さはすごいですね。 僕も時々困っています。(笑) そして、今すぐに食べ物がなくなるという恐怖から解放されたいし、眠れない、 セックスできないという状況から抜け出したいと思っています。 このように、人間は「苦痛を避けて、快楽を求めて」います。 し か し ! (ここからがハピサクのポイントです) 目の前の快楽を得ることや苦痛を避けることが、本当に幸せや成功を 手にすることになるわけではありません。 目先の快楽を求めていると将来成功できないし、大きな幸せは感じられないこと のほうがむしろ多いんですね。 後々の大きな幸せや成功のためには、目の前の苦痛を受け入れなければ ならないことも多いのです。 ・健康でいたいなら、目の前のケーキをがまんしなければならないでしょう。 ・収入を増やしたいなら、パチンコやお酒にお金や時間を使うのではなく 本を買って読んだりセミナーに出席する自己投資が必要ですね。 ・仕事でパフォーマンスを高めたなら、先延ばしはせずにさっさと取り掛からな ければなりません。 目の前の苦痛をがまんして、未来の大きな快楽を手に入れようとする人が、 幸せに成功できる人なのです。 生命の本能に勝つって感じですかね? でも、苦痛はずっと続くわけではありません。 面白いことに、苦痛だったものが後で快楽に変わっていくことがあります。 ・苦痛だったはずの筋力トレーニングが楽しくなってくる。 ・最初は苦手だったセミナーが楽しくなってくる。 ・最初はがまんしてやっていた貯金が趣味のようになってくる。 あなたもこんな経験ありますよね? そうです。 何か苦痛を耐えて、その後に健康でいたり成功したりして快楽を体験すると、 それを繰り返すうちにその苦痛が快楽になってしまうんです。 最初は苦かったビールがだんだんと美味しく感じるようになるのと同じです。 逆に、楽しかったカラオケがあるとき下手だと笑われてしまって、 カラオケが嫌いになるという現象もありますけどね。 簡単に苦痛と快楽は入れ替わってしまいます。 人間の苦痛とか快楽の判断は結構いい加減で、変化するものなのです。 成功する人には共通した特徴があります。 それは、成功するために必要なことが苦痛ではなく快楽になっているということ。 つまり、成功するために必要なことを繰り返しているうちに楽しくなって、 努力をしなくても自然にできるようになっています。 そう、習慣になっているんです。 ひとつ役立つテクニックをご紹介します。 何かやらなければいけない苦痛なことがあったら、 「・・・をしなくちゃ」なんて言ってしまいますが、 「・・・したいなあ」 に言い換えてみてください。 それだけでも脳は快楽状態に変わります。 いずれ楽しくなってしまう、かもしれません。 今回のメルマガの元になっている「マーケティングセンス養成講座」 の説明はこちらです。 https://inukai.tv/market/index.htm (犬飼ターボによる解説を聞くことができます。) では今日はこのへんで。 どんどん幸せに成功するあなたになりますように。。。
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