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第11回 ゴールドラッシュの話
執筆年
2001年
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今日は『取って置きの話』をしましょう。 僕が一度聞いて以来、ずっと心にとめている話があります。 ゴールドラッシュでお金持ちになった人々の共通点は何か? という話です。 何だと思いますか? これはあなたのビジネスセンスを磨く最高のトレーニングです。 必ず1分間は考えてください! そして、自分の中で答えが固まったら【答え】をクリックして下さい。
・最後まで諦めずに掘りつづけた。 ・みんなよりも早く掘り始めた。 ・よい道具を使った。 ・みんなで協力した。 ・人を雇った。 以上の答えは普通の人が考えるものです。実はどれも違います。 答えは 「金を掘るための道具を売る商売をした」 です。 ここに大きなヒントが隠されているのが分かりますか? 僕は今まで常にこの話の教訓を最大限に活かしてきました。 普通の人が考える答えは、実は普通の会社がやっていることです。 会社は最後まで諦めません。 会社は他の会社よりも早くビジネスを始めようとします。 会社はよい道具(機械・システム)を使おうとします。 会社はみんな(会社同士)で協力します。 会社は人を雇います。 もちろん、この中にも重要な考え方はあります。「最後まで諦めない」とういうのはまさに成功に不可欠です。でも「起業」を成功させる決定的な考え方では無いと思います。 「金を掘るための道具を売る」ということは、時代の真のニーズをつかんでいます。金が出た!と聞くとみんなが一攫千金を目指してアメリカやアラスカ、ニュージーランドに向かいました。その中で金鉱を掘り当て億万長者になった人はごくわずかです。ほとんどの人は夢破れ財産を失い去っていきました。その中で、金を掘るための道具という人々の必要とするものを提供した人たちは大きな成功を収めました。 大勢の人が進む方向には大きなチャンスはありません。他の誰かが何かで成功したと聞くととみんなそれを真似します。 今、世の中の人たちは何にビジネスチャンスを感じていますか? IT産業? スターバックスみたいなカフェ?リサイクルショップ? そんなところにはよほど奇抜で画期的なアイディアがでも無ければ、もう大きなチャンスはつかめないでしょう。 それよりも彼らが何を必要としているかを考えましょう。 ■2005年からのツッコミ■ これ、僕の得意の話でした。 今でも時々話します。 この話の本質は「成功に貢献する時、最も成功しやすい」ということなんですね。 でも、今自分の書いた文章を読むと「こう考える奴が頭がいいんだぜ、俺って頭でしょ?うふふふふ」的な 思考が見え隠れしています。(笑) ■2012年からのツッコミ■ 道具を売るために、具体的なことを2つ。 1,ビジョンを捉えてあげる 相手(お客さん)が実現したいことは何かを探ります。 それはもう相手が気づいている場合もありますが、まだ気づいていない場合もあります。 「どうなったらいいですか?」「どうなりたいですか?」というような質問を投げかけてあげるといいでしょう。 2,ビジョンの実現のために何が必要かを考える 相手が実現したときのことを想像してみます。 相手はどんな道具を使ってそれを実現しているでしょうか?
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