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第171回 人は優しく変われる
執筆年
2007年
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それは、「人は優しく変われる」ということ。
僕は自分に厳しくしないと変化できないと思っていました。 「なんて自分はダメなんだ。変わらなくちゃ!」 「こういうところが嫌い!絶対に許さない。だから変わろう!」
ところが、 確かにそうした、自己否定や自己嫌悪をして、自分を罰しながらも 変化はできるのですが、新しい問題を起こします。
例えば、「先延ばし」はしなくなったけど、 先延ばししている他人を見るとものすごく腹が立つ、
で、何をやりだすのかというと、「ダメ出し」です。 「あなたのこういうところがダメだ!!変えなさい!」 そんなふうに厳しく突き放すんですね。
セラピーを学ぶうちに、よりよい自分に成長させていくには まずは、「否定」の反対の「受容」をすることが大切だと いうことが分かりました。 180度逆さまだったわけです。
「メールを送るのを先延ばししているな。どうしてだろう?」 「そうか、面倒くさいからなんだな。どうしてだろう?」 「そうか、あの人にメールを送るのが怖いのか」 とまあ、ちゃんと自分の心の声を聞いてあげること。
心が軽くなって、前向きな考え方ができるようになります。 「でも、送らないともっと悪いことになることは分かっている」 「今、メールすればやり遂げたという気分になるだろう」 「よし、今すぐ送ろう!」
本当に、人は優しく変われるし、どんどん成長できるんです。 しかも、これだと先延ばししている人を見てもイライラしないんですよ。 そのまま放っておくわけではなくて、もちろん教えてあげる選択もできます。
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