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第81回 怒ってみました
執筆年
2002年
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最近、多くの成功者の方々とお付き合いする中で、僕だけ特別に温厚な性格であることに気づきました。しかし、大きな成果を達成している方々は、一般に比べて攻撃的で、こんちくしょーの精神がその人を動かす大きな原動力になっていることが多いようです。負けず嫌いとも言えますが、それを越えて怒りっぽい感じです。怒りのエネルギーはマイナスのエネルギーですが、成功の原動力になることも間違いはありません。 僕の温厚な性格は生来のものではありません。結構最近のものです。頭にくることも「これを楽しむ為にはどう考えればいいか」と怒りを喜びに転換することを自然とやってきたからです。 しかし、”怒りの成功者たち”と付き合って、怒りのエネルギーがどんな感じなのか確認したくなって怒りのエネルギーを育ててみたらどうなるかを実験してみることにしました。名付けて「怒りを取り戻せ作戦」。ちなみに北斗の拳は「愛を取り戻せ」です。 方法は簡単で、頭に来そうな場面に出会ったら「ふざけんなこのやろう」とむかついてみます。(笑) 例えば、レジで店員の対応が遅かったら「遅いぞこのバカ野郎!」と心の中でつぶやきます。車の運転中に割り込んで来たら、車内で「割り込むんじゃねー!」と怒鳴ります。 さて、どうなったか。1ヵ月ほど続けたところ、自分でも驚くほどに怒れるようになりました。(笑)今までなら全然なんとも思わなかった場面で、ムカッと来る様になったのです。 考えてみれば、肩が触れ合っただけで人を殺せちゃうんですから怒りとはすごいパワーです。僕も確かに怒りの場面では自分の中に大きな力を感じます。しかし、怒りはストレスです。その時は興奮して高揚した気分ですが、その後には疲れを感じます。それと、ムカつくようになってから、人当たりが厳しくなったような気がします。 今回の挑戦で、改めて自分の反応をどんな風にもコントロール出来ることも分かりました。コラムで時々書いているように、周りで起きていることに意味はありません。コンビニのレジで店員の対応が遅いことに意味はありません。周りでムカつくことが起きているわけではないのです。もし何かでムカつくとしたら、自分がムカついているだけです。 僕が、今までムカつかなかったことをムカつくように変えたのと同じように、全ての心の反応のパターンは自由に変えることが出来ます。マイナスの反応をプラスの反応に変えることができます。だから何でも楽しく感じるようにパターンを変えればいいのです。これが分かると、本当に毎日がとても楽しくなります。 1ヶ月間で怒りのパターンを作ることができました。今日からはこの怒りのパターンを2週間で消すことにチャレンジしてみます。
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